隈研吾氏デザインのカプリ・バイ・フレイザー銀座オープン決定

シンガポールの不動産大手フレイザーズ・プロパティーグループのフレイザーズ・ホスピタリティーは、同社のホテルレジデンスブランド「カプリ・バイ・フレイザー銀座」を2021年開業、そのデザイン監修を隈研吾氏に依頼したと発表した。

日本初進出であるカプリブランドは、これまでの常識を覆すような全く新しいスタイルのブランドである。カプリ・バイ・フレイザーでは、合計190の客室を提供するほか、最先端のオーディオビジュアル機能を完備した会議室を設置。シンガポールのカプリ・バイ・フレイザーチャイナスクエアにおいて、試行と改良を重ねて培ってきたカプリ独自のシステムを銀座でも導入することで、世界中から訪れるゲストが満足できるよう革新的でハイテクなサービスを提供する。

カプリ・バイ・フレイザー銀座は、デザイン・ホテル・レジデンスというカプリ・バイ・フレイザーの基本コンセプトのもとに設定され、日本の伝統文化、工芸の要素も存分に取り入れられている。隈氏による設計は、日本が培ってきた建築様式を十分に意識し、そこに連なるように構想された禅様式の庭園、銀座エリアに広がる都会の社を現代的に解釈したものとなっているのだ。

手掛ける建築物には木材が多く用いられることで知られる隈氏は、カプリ・バイ・フレイザー銀座のエントランスに設けられる屋根にも木材を用いているほか、折り紙を思わせるデザインで、採光を調整する役目も果たしている。

隈氏は「建設地は国内外から訪れる人の顔となる最高の立地環境にある。リラックスできる日本の旅館を現代に翻訳して、日本のホテルのイメージを変えることを考えた。年齢、性別、国籍を超えて感性的にビビッと響いてくれるのではないかと思う。」と述べた。

今回、隈氏は伝統ある都市空間である銀座に新しい試みを行う。カプリ・バイ・フレイザー銀座のロビーは、開放的な交流スペースとして地上階に設置され、外部とのアクセスのほか、あらゆる意味で街への関わりを広げる場を創り上げる。

また、フレイザーズ・ホスピタリティーの最高責任者であるチョウ氏は、「隈氏の描く空間は、サービス、デザイン、設備において、デジタル世代のニーズに照らし合わせ、都度その適合性を模索し、ゲストの求めるものを提供し続ける我々の姿勢と合致しています。また、日本のあらゆる要素から発想を得ているHirsch Bedner Associates と共に、隈氏が公共性とプライバシーのバランスの取れた独創的なデザインを生み出すことをとても楽しみにしています。我々はすべてのゲストがカリ・バイ・フレイザーならではの特別な体験を楽しんでいただけることを願っています。」と語った。

テクノロジーが張り巡らされた現代の中で改めて翻訳された「日本の旅館」には、どのような人々が集まり1つの空間を創り上げていくのか、楽しみである。

フレイザーズ・ホスピタリティー https://www.frasershospitality.com/ja

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