第5回 RORC トランスアトランティックレースにて「マセラティ マルチ 70号」が優勝を飾る

マセラティがメイン・スポンサーとしてサポートするイタリア人ヨットレーサーのジョバンニ・ソルディーニと「マセラティ マルチ70号」チームは、12月1日(土)2時54分34秒(現地時間)、カリブ海、グレナダで開催された「第5回RORC※1トランスアトランティックレース」のフィニッシュラインに到達、見事優勝に輝いた。タイムは6日18時間54分34秒。

ライバルの「PowerPlay」は6日19時間40分12秒でゴール。ジョバンニ・ソルディーニはフィニッシュラインを通過し、数分後に次のようにコメントした。「レースは非常に接戦した内容でした。私たちは数日間、近い距離で航海し、大西洋の真ん中で3度も視界を横切りました。『PowerPlay』はボートを熟知している非常に強力なチームです。そのため『マセラティ マルチ70号』の航海技術を向上・改善するために、多くのテストを実施し、そこから多くを学ぶことができました。この結果について非常に満足しています。本当に、難しいエキサイティングなレースでした!」

「マセラティ マルチ70号」は、ランサローテ島への輸送中、右側のT字型舵のブレードが破損した状態で到着したため、スタート地点では左舷にT字型ラダーとクラシックな改良ラダーを右舷に改良し、アシンメトリックな形での航行をすることとなった。

海洋上のレースは、両トリマランが互いに数マイルの距離を置きつつコースを横切り合う流れが続いた。火曜日から水曜日にかけての夜間、「マセラティ マルチ70号」は、何回かジャイビングを繰り返し後、南に向かって数マイル距離を伸ばした。グレナダへの躍進は続き、火曜日の夕方、ジョバンニ・ソルティニとそのクルーは、ルートが交差する「PowerPlay」に対し、50マイルものアドバンテージを勝ち得るたのだ。
金曜日、両トリマランはグレナダへのフィニッシュラインへと帆走を開始。「マセラティ マルチ70号」が、グレナダへの直接ルートを攻め始めたとき、「PowerPlay」は、ジョバンニ達の70マイル北に位置し、接戦を繰り広げた。グレナダに近づくにつれて、「PowerPlay」は予期せぬ風に遭遇。風は北に20度も方向が変わり、「マセラティ マルチ70号」はフィニッシュラインへの直線的なルートで航行することができ、何マイルも距離を稼ぐことができた。

RORCが主催する第5回のこのレースは、11月24日(土)12時(UTC)カナリア諸島のランサローテ島をスタート地点とし、大西洋上で2995マイル離れたカリブ海のグレナダがゴール地点となる。「マセラティ マルチ70号」の次の挑戦は2019年2月に開催される「RORC600カリビアン」。またの活躍に期待したい。


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