試乗記 │正当進化を体感できた「ベントレー コンチネンタルGT」

ベントレーコンチネンタルGT

3代目コンチネンタルGTがついに国内デリバリーが開始された。 躍動的なプロポーションをもつ最新グランドツアラーの真価を探る!

ラグジュアリーグランドツアラーの代名詞とも呼ぶべきベントレー コンチネンタルGT。その第3世代の国内デリバリーがいよいよ始まった。V8モデルもやがて導入されるだろうが、まずはフラッグシップであるW12気筒ツインターボから販売が開始される。

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コンチネンタルGT が他のラグジュアリークーペと大きく異なるのは、そのマッシブなデザインである。大きなブロックから削り出したような塊感と、一方でどこまでも繊細なエッジラインとの組み合わせは、自動車の造形として完成度は間違いなく高い。

新型は先代に比べてAピラー付根からフロントアクスルまでの距離が135mmも長くなっている。これによってロングノーズとグラマラスなリアフェンダーが強調され、クーペボディとしてのバランスは抜群なものになったが、これは1950年代のRタイプコンチネンタルのプロポーションの踏襲ともいえる。他にもエクステリアの特徴としてはLED マトリクスを用いたヘッドランプや精緻なデザインのオーバル型テールランプ、また標準で21インチの美しいホイールなどが挙げられ、さらに魅力的なものになった。

ドアを開けて乗り込むと新型の変化にさらに驚くことになる。先代までのオーソドックスなレイアウトは確かな安心感を与えてくれたが、新型では幅広なセンターコンソールが大きくせり上がり、コクピット感が増してスポーティな印象が強くなっている。メーター類は液晶化され、センターモニターはデジタルまたはアナログディスプレーの切換え、そしてエンジンOFF時にウッドパネルとなるローティングディスプレイが選べる。この12.3 インチディスプレイはタッチスクリーン式であり、最新コネクティビティ機能も装備。シート等にはダイアモンド・イン・ダイアモンドという複雑なステッチを採用。またダッシュボードは上下で別々の素材を選べる。

今回の試乗は箱根。走りに関して専らの興味は新採用の8段デュアルクラッチトランスミッションおよび4WD システムの効果だ。先代が前後40:60のトルク配分だったのに対し、新型は走行状況に応じ可変制御。通常走行では前後0:100に近い設定となっているが、必要時にはコンフォートモードで最大38 %、スポーツモードで17%の駆動力が瞬時に前輪へと供給され、高いトラクションを確保するという。

実際の走りは実に自然な印象であった。タイトなコーナーが続いても挙動変化はとてもスムーズ。前輪へのトルク供給は極めて自然であり、ハイパワー4WDモデルに在りがちなプッシュアウト傾向はまったくない。新しく採用されたアダプティブシャシーも効果的。48V電装システムを用いたベントレー・ダイナミック・ライドによるロール制御と、大型化されたブレーキによるしっかりとした制動フィールも好印象であった。

どこまでも確実かつ快適なドライブを約束してくれるツアラー。コンチネンタルGTという名称は、伊達ではない。

ベントレーコンチネンタルGT
ボディサイズ: 4850x1965x1405mm
ホイールベース: 2,850mm
車重: 2290kg 駆動方式: 4WD
変速機: 8段デュアルクラッチAT
エンジン: W型12気筒ツインターボ
排気量: 5950cc
最高出力: 635PS @6,000rpm
最大トルク: 900Nm @1,350-4,500rpm
車両価格: 2568万円


メーターにはフルデジタルを採用。ダッシュボードに組み込まれたローテーションディスプレイはユニーク。ウッドパネル/ナビモニター/アナログ3連メーターがくるくると回転して現れる。

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文:オクタン日本版編集部 写真:尾形和美
Words: Octane Japan Photography: Kazumi OGATA

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