和とヴィンテージカーの美しさが融合したクラシックカーオークション初開催

旧い自動車になにかと手厳しい日本で、クラシックカーのカルチャーを浸透させたい。そんな思いを具現化するべく、関西最大級のクラシックカー展示販売を手掛けるジーライオン・グループが、満を持して企画した日本最大級のクラシックカーオークション「ART HARBOR OSAKA CLASSIC CAR AUCTION at GLION MUSEUM」が、20181130日に開催された。オークション当日、会場となった大阪市の赤レンガ倉庫・ジーライオンミュージアムには、48台の名車達が展示され、コレクターや文化人など120名以上のビッターが参加。伝統のある英国式オークションを日本で体感できるようにと、クリスティーズとも契約するオークショニア、ヒュー・エドミーズ氏をロンドンから招聘した。

本場さながらのパドル入札に加え、電話入札と事前入札を交えた競りは、不慣れなスタイルにビッター達も少し戸惑い気味だったが、人気の高い車種には積極的なビットが炸裂。91年式ポルシェ911ターボのミツワ自動車ディーラー車はこの日最高値の1650万円で落札され、1972年式日産スカイラインGT-R1550万円の落札を記録した。ただ、最大の目玉とされていたジャガーXJ220C93年のル・マン24時間レース出走車両)は生憎、不落の結果に終わった。


第一回目のART HARBOR OSAKA CLASSIC CAR AUCTION at GLION MUSEUMで最高値を付けられたのは、世界的に価値が高騰している空冷ポルシェの人気モデル、964ターボだった。48台の出品車両のうち、落札は22台という結果。

オークション開催前の1122日に開催されたレセプションでは、ジーライオン・グループが提案するアートとクラシックカーの融合を表現。華やかで美しいウエディングドレスのファッションショーでは、デザイナーの桂由美氏自らがマイクを握り解説してくれた。

93年のル・マン24時間レースに参戦した3台のうち、ボナムス出品車両♯50の予想落札価格が3億円以上と話題になったジャガーXJ220C。日本において♯52は不落となったが、本場英国に負けないビッターの熱い視線に、日本のクラシックカー・オークションの可能性を感じさせた。


なお、ジーライオン・グループでは今後も定期的にクラシックカーオークションを開催していく意向で、ただクラシックカーを展示販売するだけでなく、アートと美しいクルマを融合させたファッショナブルな発信にも注力していくとのこと。日本の美の文化を海外へアピールする、これからのユニークな試みに期待したい。

G LION

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