ハントとラウダ|映画"ラッシュ"公開で人気が再燃した英国のF1ヒーロー

ジェームス・ハントとニキ・ラウダ




ラウダのフェラーリ。サスペンションはフルにストロークし、ロール角は最大に達している。逆バンクを有するブランズハッチのこのコーナーには、F1のワールドチャンピオンに2度輝き、インディ500とルマン24時間を制したこともあるグレアム・ヒルの名前が先ごろ与えられた


サウス・バンクは日光浴を楽しもうとする観客でごった返していた。ハントの人気ぶりが偲ばれるショットだ



周回数:0。残り周回数:76。首尾よく難を逃れたラウダ。そのチームメイトであるクレイ・レガツォーニは、焦りすぎたことへの代償を支払うことになる。ダメージを受けたラジエターからは水蒸気が上がっている。ハントのマシンは、スピンしたフェラーリの影に隠れて見えないが、間もなく宙を舞おうとしていた


最終的に正しい結末を迎えたこの日、ハントはイギリスGPを18年振りに制したイギリス人ドライバーとなった


コクピットに収まったハント——注目すべきは、イギリス国旗の隣に塗装されていないパーツが見えることで、これはコクピットのスペースを拡大するために挿入されたもの


新たに拡幅されたピットレーンでフェラーリのメカニックたちがラウダのマシンに作業を施している


チーフメカニックのエルマーノ・クォッギが身をかがめてラウダと打ち合わせする傍らで、フェラーリのスタッフは不安げに観客たちの動向を見守っていた

この記事で紹介された一冊
「ハント vsラウダ」を著したポール・ファーンリィは経験豊富で仕事に情熱を燃やすモータースポーツ・ジャーナリスト。デビッド・ブル・パブリッシングが美しい本に仕上げた。価格:27.50ポンド。 ISBN 978 1 935007 19 7


編集翻訳:大谷 達也 / Little Wing Transcreation: Tatsuya OTANI / Little Wing
Words: Paul Fearnley Introduction: Mark Dixon

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