盗まれたランドローバー シリーズⅡから学んだこと│車を愛するすべての人へ

1955 ランドローバー 107

この話しをするといつも心が痛んで仕方がないのだが、車を愛する人々への警告も含めて、改めてしようと思う。私の友人ジュリアンが所有していたランドローバー シリーズⅡが盗まれたのだ。彼のプライドと喜びが詰まった1台であった。長い間、人生を共にしていたのだ。盗まれたということを知ったときは本当にショックであった。

ただのシリーズⅡが盗まれたというわけでもないのだ。シリーズⅡのなかで、最もオリジナルを保っている生き残りであったのだ。1958年 シリーズⅡ 、シャシーナンバー #64、レジストレーションはLMS 940はオリジナルでもあるし、ジュリアンが所有するまでずっと同じオーナーのもとにあった。



他の盗まれたランドローバーたちとは違って、ジュリアンはしっかりとロックのかかった建物に車を入れていたにも関わらず姿を消した。それ以上に彼ができることはなかったであろう。これを聞いて、私が所有しているシリーズⅠについても考えるものがあった。一般道からは見えないところにロックをかけて保管してあるため、盗まれる可能性など全く考えたことも無かったのだ。

私は少し離れたところにシリーズⅠや大切なものを隠しておくための倉庫を借りている。しかし、その倉庫を壊すことなど簡単であろう。ジュリアンの話しを聞いてから、メインドアーを付け替え、ロックの数を増やした。とはいっても、泥棒が本当に欲しいものをみつけたらそんなガードの数々はすべて壊されてしまうのが現実ではあるが。壊すまでの時間を長くさせることが出来るだけでも充分だ。

ジュリアンの事件に関して、フェイスブックで多く寄せられている意見はトラッキングシステムを搭載するべきだということだ。どうやら、泥棒は盗んだ車を数日どこかに人目のつかないところに放置しておくことがあるらしい。トラッキングシステムが搭載されていない、安全に輸出を出来る車両であるか確かめるためだ。最近はトラッキングシステムもそこまで高額なものではなくなった。私もシリーズⅠに取り付ける予定だ。車を愛するすべての人々にトラッキングシステムをお勧めする。

Words: Mark Dixon


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