フェルッチオ・ランボルギーニが愛したクラシックボート|リーヴァ・アクアラマ

Photography: Maurice Volmeyer and Riva-World



その後、湖でのデモンストレーションに招かれたファビオ・ランボルギーニとカルロ・リーヴァは、このレストアされたアクアラマの仕上がりに大満足だった。カルロは少しの間、舵も取った。

操縦は比較的優しいとサンドロは言う。「狭い所を操縦するときのために、各エンジンには個別のスロットルとトランスミッションレバーがあるが、広い水域では2本のレバーを一緒に操作してラダーで舵を取ることもできる。各V12用にレヴカウンターが備えられているけれど、2基のエンジンのノイズを聞いて、ひとつがもう片方よりわずかに速く回転することがないように制御する必要がある。」

コクピット付近にいない限り、2基のランボルギーニエンジンが直線状の短いエキゾーストパイプを通って奏でる大音量のノイズを想像するのは困難だ。インターネット上のビデオクリップもその音は再現できていない。しかしゆっくりとおしゃべりを楽しめるような音ではないことは想像がつく。

新しいオーナーは、ボートや自動車の大きなイベントでこの復活したアクアラマを披露することに意欲的だが、詳細はまだ何も決まっていなかった。コモ湖で毎年春に開催される、ヴィラデステ・コンクールなら最高の舞台になるだろうし、ひょっとすると、このリーヴァ・ランボルギーニのデビューによって、ヨーロッパ大陸で最もグラマラスなコンクールで、まったく新しいコンペティションが開催されることになるかもしれない。

1961年にリーヴァで製造されているときの記録映像を含め、このアクアラマのレストアについての実に興味深いビデオがYouTubeで公開されている。それはキーワード、「Total restoration RivaAquarama Lamborghini 278」を入力して検索することができる。リーヴァ・ワールドの詳細情報については、 www.riva-world.comを参照。


1968年カルロ・リーヴァと話すフェルッチオ・ランボルギーニ(右側、黒いスーツ)。新しいイスレロで到着 

1969年ポーラ・チェルヴィアレースの前。リラックスモードのフェルッチオ 


同じ7月の暑い日、楽しそうなウォータースキーヤーのアントニオ・マルッシとボクサーのニノ・ベンベヌチ。



2010年に再度発見されたとき、フェルッチオのリーヴァは彼が所有していた時に使用していたボートヤードにあった。クロームメッキされたLAMBORGHINIを綴る文字が、ある時点で塗装によるロゴに変えられている。ボートはダッシュボードの計器類やオーダーメイドの部品など、全てが完璧に揃っていた。あらゆる部品は分解され、きれいに磨かれ、必要に応じて修理をしてから取り付けられた。シートトリムも当時のまま残っていたが、年月を経て劣化していた


海水に長年さらされたことにより、アウターパネルはダメージを受けていた。透明なニスの下では隠すことは不可能であるため、全てのアウターパネル取り除かれ、新しく交換されたが、デッキフレームと基本構造は実に良好な状態で残っていた。テスト用に、復元された2台のV12のうち、最初に出来上がった1台を最後の塗装とクロームメッキを施す前に、ハルに仮付けした。このニスを塗装する前のリアデッキをクローズアップした写真から、新しいウッドワークを取り付ける際にどれほどの精度がリーヴァ・ワールドに要求されたかがうかがえる

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1968年 リーヴァ・アクアラマ
エンジン形式:ランボルギーニ5.5リッターV12エンジン×2、
各エンジンに40DCOE型ウェーバー製サイドドラフトキャブレター6個を搭載
最高出力:各322馬力@5100rpm 最大トルク: 各52.4kg/m@3600rpm 燃料容量:240リッタータンク×2
駆動方式:ボルグワーナー・ベルベットドライブ・タイプ72ダイレクトドライブ油圧ギアボックス×2
パフォーマンス:最高速度 48ノット(約88kmh)標準V8搭載アクアラマは40ノット(約74kmh) レストア済


編集翻訳:堀江 史朗 Transcreation: Shiro HORIE 原文翻訳:渡辺 千香子(CK Transcreations Ltd.)Translation: Chikako WATANABE (CK Transcreations Ltd.) Words: Mark Dixon Photography: Maurice Volmeyer and Riva-World

編集翻訳:堀江 史朗 Transcreation: Shiro HORIE 原文翻訳:渡辺 千香子(CK Transcreations Ltd.)Translation: Chikako WATANABE (CK Transcreations Ltd.) Words: Mark Dixon 

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