選ばれし時計が創り出す魅惑の世界│2019年ジュネーヴサロン プレ発表モデル

世界には代表される2つの時計見本市が存在する。スイスの第三の都市であるバーゼルで開催される「バーゼルワールド」と、同じくスイスの首都ジュネーヴで開催される「ジュネーヴサロン」である。バーゼルワールドは、1917年からの長い歴史を持っており、宝飾も取り扱っている。チケットを購入して入場できるスタイルだ。それに対し、1991年から開催されているジュネーヴサロンは、カルティエなどのリシュモングループブランドが一挙に集まり、時計を発表する。入場は完全招待制で限られた人々しか入り込むことができない場だ。(最終日のみ時間帯限定で一般入場可能)

かつては、リシュモングループもバーゼルワールドへと出展していたが、世界観の違いを感じて独自の見本市を開くことにした。一般客でも入場可能なバーゼルワールドでは、会場内でホットドッグなどを食べている人々もいる。そんな食べ物の匂いが充満している場で高級時計の商談など出来ない、と脱退に至ったと言われている。しかし、バーゼルワールド側としては、誰でも入ることが出来て、時計を見て憧れを広げることができる、というスタンスを提供しているのだ。バーゼルワールドでは総面積16万㎡の会場が4つの展示ブースに分けられ展示されている。

2019年度ジュネーヴサロンでは、昨年初参加となったエルメスやドゥ・ヴィットなども含め、35のブランドが出展する。時計の製作工程を見ることができるブースもあり、存分に時計のクラフツマンシップ溢れる世界を堪能できる空間だ。バーゼルワールドでは総面積16万㎡の会場が4つの展示ブースに分けられ展示がおこなわれている。ブランド数も圧倒的に多く、すべて周るには計画的なプランが必要なほどだ。

現在、この2つのイベントは約2か月ずれの開催をしているが、2020年よりは同時期にすると発表された。そして、差し迫る1月14日~17日、ジュネーヴサロンが開かれる。プレ発表された、個性溢れるモデルをいくつかご紹介しよう。

ヴァンシュロン・コンスタンタン Les Cabinotiers Grand Complication Phoenix

世界三大高級時計メーカーの一つで、1755年にジャン=マルク・ヴァシュロンにより創業。世界最古の時計ブランドであると言われている。




ローラン・フェリエ the Galet Annual Calender School Piece Opeline White

時計ブランド「パテック フィリップ」に37年間勤めたローラン・フェリエが2008年に同社を退社し、翌年自らの名前を冠したブランドを創設。



ジラール・ぺルゴ Laureato Perpetual Calender

スイスのラ・ショー=ド=フォンに本社を置く。初めて腕時計の量産を行ったメーカーとしても知られている。



HYT H20’Time is fruid’

液体を用いた機械式時計を具現化する個性的なウォッチメーカー。



エルメス Arceau 78

世界最高峰の革製品ブランドとして知られるエルメス。馬具工房としてスタートした同ブランド。当時の懐中時計にレザーストラップを装着し、時計産業にも参加を開始した。



IWC Pilot’s Watch Double Chronograph Top Gun Ceratanium 

伝統的な時計作りを行うスイスの時計ブランド。古きを大切にしながらも常に進化をし続ける老舗ウォッチメーカーだ。



ロジェ・デュブイ Excalibur Huracan Performance

革新的な時計作りを行うロジェ・デュブイ。近年では、ランボルギーニやピレリとのコラボレーションでも注目を集める。



H.モーザー Pioneer Tourbillon

ムーブメントやゼンマイ、部品を含め、全てを自社製造するマニュファクチュアール。
スイスのシャフハウゼンに本社を置く。

この他にも、注目のブランドが多数出展する。2019年度にはどのような空間を見ることができるのであろうか。ジュネーヴサロンの詳細はこちらより。




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