ポルシェ911 カレラRS 2.7のステアリングを握って│その後に目撃した非現実的光景とは

半年ほどの時が過ぎたが、2018年に開催されたGoodwood Festival of Speedでは、ポルシェ70周年セレモニーが行われていた。これまで行われてきたイベントの中でも特に素晴らしいコンペティションカーが集まり、見ているだけでも壮観であったがセレモニーのメインはパレード走行だ。そして、私はステアリングを握って参加する機会をゲットしたのだ。

時代ごとに象徴する1台がパレードに参加し、ミッドエンジンを積んだポルシェ356-1が先頭を切った。私が乗り込んだのはポルシェミュージアム所有の911 カレラ RS 2.7だ。神聖なるRSモデルを運転することは初めてではなかったが、クラシックの911を運転するのは初めてであった。ましてや、Goodwoodのヒルクライムコースを走るなんて冒険だ。

2つのコーナーを過ぎ、この911を運転するコツを理解した。手だけで運転するのではなく、右足をうまく使いながら運転するのだ。スロットルの反応は極めて良い。ストレートのメインロードではフラット6エンジンの本領を発揮する。フィニッシュラインをまた、通り抜けたいと思わせられるほど爽快な走りを見せた。RSを限界まで走らせようとしたわけではなく、普通の走りでもこの車が持つ魔法のようなパワーを感じることができたのだ。



ヒルクライムコース走行、356-1の助手席乗車、パレードにタイムライン、花火も楽しめたが、最も非現実的な光景は日曜日のポルシェバーベキューで起きた。ル・マン3度優勝ドライバー ジィズ・ヴァン・レネップがある車のスポイラーにホットドッグを乗せてディナータイムを楽しんでいたのだ。その車の正体とは、彼が実際に1974年にステアリングを握った911RSRターボであった。



Words: Matthew Hayward


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