ミウラ vs デイトナ|世紀のスーパーカー対決「ランボルギーニ vs フェラーリ」第1ラウンド

ミウラ vs デイトナ



ミウラとデイトナの性質は決して似ていない。例えるならミウラはキャットウォークを歩くスーパーモデル、デイトナは歌劇団の正統派舞台女優といったところだ。"タイプ"が根本的に異なる両車ゆえに、オーナー層は分かれるだろう。もっと踏み込めば…、愛人タイプと良妻タイプ(どちらがどちらかは読者の判断で)とさえいえる。

ミウラはその美しさが誰をも魅了し、デイトナは気品あふれる実力派。フェルッチオ・ランボルギーニが生み出したミウラは、エンツォ・フェラーリのデイトナに勝っているのかという疑問に戻ると、個人的見解は"Yes"といわざるをえない。丸一日、両車と過ごしデイトナの実力を敬いつつも、ミウラに心底惚れ込んだ。えこひいきかもしれないし、単にルックスに参ったのかもしれない。だが、スーパーカーは自分の鼓動の高まりを感じられるか否かが大切だと思う。

今回、試乗を許してくれたオーナーのマーティン・ケントはミウラのみならず、デイトナも所有している。スーパーカーファンならこれ以上、なにを望むというのだろうか。



1970年ランボルギーニ・ミウラP400S
エンジン:3929cc、V型12気筒DOHC、ウェバー・トリプルチョークキャブレター×4基、横置き、ミドシップ 
最高出力:370ps/7700rpm 最大トルク:39.0kgm変速機:5段マニュアル、後輪駆動 
サスペンション(前/後):ダブルウィッシュボーン、コイルスプリング、アンチロールバー 
ブレーキ:4輪ディスク 車両重量:1320kg 性能:最高速度268km/h、060mph(96km/h)加速5.5秒

1973年フェラーリ365GTB/4
エンジン:4390cc、V型12気筒DOHC、ウェバーDCN20キャブレター×6基、フロントエンジン
排気量:5401cc 最高出力:352ps/7500rpm 最大トルク:44.0kgm変速機:5段マニュアル、後輪駆動
サスペンション(前/後):ダブルウィッシュボーン、コイルスプリング、テレスコピックダンパー、アンチロールバー
ブレーキ:4輪ディスク 車両重量:1762kg 性能:最高速度278km/h、060mph(96km/h)加速5.5秒

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編集翻訳:古賀 貴司 Transcreation:Takashi KOGA Words:Keith Adams Photography:Matthew Howell

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