世界にオンリーワンのBMWが美しく蘇る│手掛けたのはトレーニング生?

世界に1台しか現存していないBMWの車をご存知であろうか。BMWの大株主のもとへ渡り、その後もプライベートオーナーに長年大切に保管されてきていたものだ。いくら大切に思っていたとしても、1966年に製造された車を何も施さずには乗ることが出来ない。そこで、この貴重な1台のレストアをBMWが行った。果たして、その車の正体とは一体何だろうか?

1966年 1600GT コンバーチブルこそ、その正体である。BMWがイタリアのコーチビルダーであるフルアに依頼して製造されたものだ。丸いヘッドライトなどはBMW 1602のデザインを受け継いでいる。現存は1台であるが、厳密には、2台のプロトタイプが製造された。しかし、1台はテスト走行中に事故を起こし廃車となってしまったのだ。





もともとは、アメリカで販売するために、インポーターであるマックス・ホフマン(507の誕生にも大きく携わっている人物)によって進められていたプロジェクトであるが製造コストがかかりすぎるということで量産化には至らなかった。

1966年に工場を出た時と全く同じオリジナルのコンディションにするよう、忠実なレストアが施されピカピカに生まれ変わった。このプロジェクトは、BMWクラシックチームのトレーニングの一環として遂行されたものである。



現在、この車はBMWヘリテージコレクションにて保管されている。

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