ビル・ミッチェルの"シルバーアロー"とメガバイク|Jack Yamaguchi’s AUTO SPEAK Vol.6

ビュイック・リヴィエラ・シルバーアロー3



イエロー・ジャケットとは蜂の一種。ミッチェルのコンセプト・バイクでもっとも意欲作で、CB550ベースだが、フレームはアルミモノコックを用いた。エンジンは、英ダンストールのカム、エグゾーストでチューンアップ




GMデザイン工房で、手前が新車 CB550で"イエロー・ジャケット"のベースとなる。テープドローイングを検討するのはオールズ モービルのチーフデザイナー、デイヴ・ノース。スケッチ、テープドローイング、クレイモデルから製作にかかる本格デザイン・プロセスだ



コンセプトカーとペアを組むバイクの作業は、GMデザイン工房で行った。このファイアーバードには、カワサキ・リックマンがペアだ。コンセプカーとペアを組まないバイクは、ミッチェル個人の費用、設備、ボランティアで製作していた




のちにGM副会長となるボブ・ラッツは、 BMWマーケティング役員期、モーターサイクル・デザイン大改革を仕掛けた。GM出身だったラッツは、旧知のミッチェルをミュンヘン近くのテストコースに招き、新型R100RSを試乗に供した




ミッチェルはR100RS試乗後、意表をつきネイキッドR100Sを買い、彼流のカスタマイズを施す。名付けて"レッド・バロン"。第一次世界大戦独空軍エース・パイロット、マンフレッド・フォン・リヒトホーフェン男爵の異名である。複葉戦闘機がテーマとは、ミッチェルおやじの役者骨頂である




Kyoichi Jack Yamaguchi
山口京一、海外執筆名:Jack Yamaguchi
ミニとの出会いは1962年。当時、ロンドン・モーターショーでの恒例行事だった、グッドウッド・サーキット英車テストデイ。この年、アレック・イシゴニスとも会う機会に恵まれた

Kyoichi Jack Yamaguchi

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