イギリス人から見た東京のトヨタメガウェブ│忘れてはいけないこととは?

本国オクタンクルーが東京へ訪れたときのレポートをお届けしよう。

ミュージアムの中でも特に変わっているといえるのが、東京にある"トヨタメガウェブ"であろう。クラシックカーが展示されているブース、新型が展示されているブース、ヒストリーガレージと名付けられた遊べるエリアも提供されている。

入場したらまず、豊田市の模型がゲストを迎える。新たな車やテクノロジーが誕生する場が表現されている。FV2などのコンセプトカーがポケットサイズとなって置いてあり、小さな世界から未来を感じさせられる。しかし、クラシックカーエンスージアストは、ヒストリーガレージへと真っ先に足を運ぶであろう。1960年代の東京、ヒストリーガレージコレクション、モータースポーツヘリテージのセクションに分けられている。



1960年代の東京では、日本が経済大国へと成長している場面を見ることができる。ドイツのように、日本は人々のための車を作ろうとしていた。それを代表する車が1963年のトヨタパブリカであろう。"パブリック"と"カー"をかけてつけられた名前である。しかし、スポーティな車を求めていた大衆の反応はあまり良くなく、1965年にはパブリカのコンバーチブルモデルを追加した。

日本において、1960年代からの自動車界を牽引したのは、日産フェアレディ N432 PS30であろう。"Zカー"の初期型で、世界中で人気を集めた車だ。R380のために開発されたS20エンジンを搭載していた。

クラシックモデルがあるホールでは、1963年 スバル360や、1959年 キャデラック デビル、1962年 フィアット 500Dなどが展示されている。日本人の注目を最も集めていたのはキャデラックであった。その大きさに驚いていたのであろう。



このミュージアムはショッピングセンターの端に位置している。1階にあるモータースポーツヘリテージブースは見逃しやすい。1952年、トヨタモーターコーポレーションの創設者である豊田喜一郎は"レースをすることの目的は好奇心を満足させるためだけではない。日本の自動車業界を発展させるためである"と語っている。



3歳くらいの子供がミニカーに乗り込み走ることができるコースも用意されている。このミュージアムのおもしろさは、東京湾を望むことのできる場所にあることであろう。ゆりかもめ線に乗ればアクセスできる。先頭に座ることを忘れずに。レインボーブリッジや海の東京ならではの素晴らしい景色を楽しむことができる。

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