今年で44回目を迎える世界最大級のクラシックカーの蚤の市「RetroMobile」が2月6日からパリで始まった。2012年には約7万人だった来場者が昨年は10万5千人へと拡大。今年はそれ以上の来場者数が予想されており、来場者数のカウントに入らない開催日前日のプレビューデーからものすごい人出となっている。
元々は自動車関連の整備マニュアルや専門書を中心としたトレードショーであったこのレトロモビルだが、特にここ10年ほどは、アンティークや芸術を愛するコレクターや、クオリティの高いクラシックカー関心層の興味を集めるようになり、出展内容も大きく変化。観るだけでも楽しくタメになる内容であるが、実際に自分だけの特別な逸品を手に入れるにも最適な場所となってきている。
昨今のクラシックブームに則り、2019年に100周年を迎えるシトロエンとベントレーはもちろん、アルファロメオやランボルギーニ、アストンマーティンといった自動車メーカーの正規クラシック部門が会場内に広いブースを設け、各ブランドの特異性や歴史的な魅力を謳っているのだ。
展示内容は1900年代の馬車型クラシックカーからレーシングカー、アート、アパレル、クラシックパーツ、書籍などさまざま。単なる展示会ではないトレードショーであり、それらすべてにプライスが付いているからおもしろい。主にユーロでの表記になるが、6桁から7桁(つまり数千万円から数億円)は当たり前。
中には二桁億円といったクラシックカーが普通に展示されており、多くの一般来場者とは別に、それら高額車両を、余裕をもって品定めをする紳士淑女も少なくないことに気が付く。コレクターらしき人たちに、来場目的や目当ての車両についてもインタビューした。そのリアルな声は後編にてお届けしたい。
文:堀江史朗 Words: Shiro HORIE
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