平和と音楽と愛と│伝説のウッドストックを象徴する1台が復活を遂げる

フォルクスワーゲンのマイクロバスを有名にさせたものとして、1969年のウッドストックが大きな要素だといえる。1963年のタイプ2 バンに、"Light"のためアイコニックなペイントが施された1台は、この時代に生きていた人物であれば印象に残っていることであろう。そして、このカラフルなバンの見事なレプリカが完成したのだ。






まず、あまり馴染みがない人にこの車の説明をしよう。このバンは"Light"というバンドがギグを周るためにアーティスト ボブ・ヒエロニムスに、1000ドルを支払って製作してもらったものだ。彼らはこのバンを"マジックバス"と呼んでいる。"Light"は、ウッドストックに出演していなかったため、実際のところウッドストックのための車では全く無かった。では、なぜウッドストックの場で有名になったのであろうか。





"マジックバス"に乗ってウッドストックを観に行こうとしていた"Light"のメンバーが警察に止められた時、"アートエグジビションの一環の車だよ"と言ったらゲートを通してもらえたのだそう。そして、ウッドストックのグラウンドに停めておいたら瞬く間に注目を集める存在となった。"Life Magazine"や"Rolling Stone"にも取り上げられ、世界中で"ウッドストックを象徴する1台"として有名になったのであった。



皮肉にも"Light"は、ウッドストックが終わってすぐ解散してしまい、オリジナルのバンはどこかへ行ってしまった。しかし、オリジナルの1台を手掛けたボブが1968年のバンにペイントを施し、レプリカとして復活させたのだ。フォルクスワーゲンはこのレプリカ製作をレストレーションの面でサポートしている。ボブとフォルクスワーゲンは、ウッドストック50周年を記念しこの1台でアメリカをツアーする予定とのこと。

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