世界の人々に良質な教育を|WGIの活動をアストンマーティンがサポート

WGIロゴの入ったヴァンテージ Photography: Fumihiro HAGIHARA

チャンス・ウィルソン氏が代表を務めるWGI(Wilson Global Initiative)は、読み書きが困難な少年少女に英語を学ぶ機会を与える活動をしている組織だ。弱冠19歳のウィルソン氏は、5年前、つまり14歳の時に学校の友人の多くが読み書きができないことに気付く。彼はすぐさま行動を開始しWGIを設立、人々が読み書きや学ぶ場を提供するためにできる限りのことをするようになった。

ニューヨーク、ロサンゼルス、香港、シンガポール、クアラルンプール、ジャカルタの6都市に続き、2019年には7番目の都市として東京・渋谷区でWGIの活動がスタートする。同時に、ウィルソン氏の熱意とWGIの活動に共感したアストンマーティン・アジア・パシフィックは、同団体のスポンサーとなることを発表。発表会場となったアストンマーティン青山ハウスでは、長谷部健 渋谷区長も出席し、特別にロゴが施されたヴァンテージもお披露目された。

WGIの既存の6拠点のうち4拠点はアジアに存在し、それらの拠点では「Read and Rice」というプログラムが用意されている。「Read」=読む、学習する。「Rice」=プログラムに参加した子どもに食事を提供する。このように学習と食糧の二つの側面からの支援が、アジアでのWGIの主な活動である。日本でも子どもを中心に英語を学んでもらう活動を行っていくとのこと。まずは渋谷区からスタートし、徐々に他の区にも広げていければと考えているという。

アストンマーティンのスポンサー内容としては、読み書きのための本を提供するといった財政面での支援に加え、アストンマーティンの知名度やブランド力をWGIの活動に効果的に活用してもらうという可能性にも言及。ハイエンドブラントとしての社会貢献という意義もあるが、何よりアストンマーティン・アジア・パシフィック プレジデントのパトリック・ニールセン氏の「ウィルソン氏のような若い人が、何かを変えたいと考えるその熱意に感銘を受け、なんとか応えたいと思いました」という言葉が、今回の支援の理由を象徴している。

人がコミュニケーションを円滑に図り、人生を豊かなものにするためには、学ぶこと(特に英語)、文学に親しむことが重要かつ不可欠だとアストンマーティン・アジア・パシフィックのニールセン氏は語る。読み書きができない人々が世界で7億人を超えるということは意外と知られていないことかもしれない。WGIの活動の最終目的を「世界の人々が良質な教育を受けられること」と断言する19歳のウィルソンChairman &CEOと、それを意気に感じたアストンマーティン・アジア・パシフィックのサポート。両社の活動の相乗効果に今後も期待していきたい。

写真:萩原文博 Photography: Fumihiro HAGIHARA

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