「ベストの中のベスト」に選ばれた世界1のクラシックカーとは?

ペニンシュラパリで発表された、2019年度 ザ・ペニンシュラ・ベスト・オブ・ザベストは、1937年 アルファ・ロメオ 8C 2900Bに授けられた。

同賞は、アメリアアイランド・コンクールデレガンス、キャバリーノ・クラシック、コンコルソデレガンツァ・ヴィラデステ、コンクールオブエレガンス、グッドウッド・カルチェスタイル・ルグゼ・コンクールデレガンス、ペブルビーチ・コンクールデレガンス、クエイル・モータースポーツギャザリング、サロンプリベという8つの世界指折りであるコンクールデレガンスでベストに輝いた車のなかで、更にベストを決めるというものである。



受賞車の発表は、フラッシュを活かした華やかな演出のもとでおこなわれた。 イタリアのコーチビルダーであるヴィットリオ・ヤーノによって手がけられたアルファ・ロメオ 8C 2900は、ミッレミリアを筆頭とし、レースに参加する目的で製造された。1935年から1938年、そして1947年のミッレミリアで勝利をおさめている。

1925年にミラノで創立したカロッツェリア・トゥーリングがチャールズ・ウェイマンの羽布張り軽量フレームシステムのライセンスを取得。その後、今日の車でも採用されているスーパーレッジェーラを開発し、1936年には特許が認められた。このシャシーナンバー #412020は、5台製造されたベルリネッタの中で最初に製造された車であり、トゥーリングが“スーパーレッジェーラの始まり”と呼んでいる特別な1台だ。



ザ・ペニンシュラ クラシックス・ベスト・オブ・ザベスト・アワードの共同創立者であるウィリアム・E・チップ・コナーは、"このアルファ・ロメオは、私たちがこのアワードを創立するきっかけとなった車です。毎年、車を愛する人々と、クラシックカーの美しく完璧なデザインと技術を改めて讃えられることを嬉しく思います"と述べている。



また、受賞車の所有者であるデイヴィッド・シドリック氏は、"熱心な車コレクターとして、今年のザ・ペニンシュラ クラシックス・ベスト・オブ・ザベスト・アワードに所有する2つのクラシックカーをエントリーさせることができたことを、光栄に思います。そして、この結果は、妻と私の情熱が形となった素晴らしいものです"とコメントしている。





審査員は、イアン・カラムやゴードン・マレー、ジェイ・レノ、ラルフ・ローレン、ジャン・トッド、日本からは世界的カーデザイナー中村史郎氏など豪華な顔ぶれが務めた。

各コンクールベスト賞
アメリアアイランド・コンクールデレガンス 1929年 デューゼンバーグ J/SJ コンバーチブル
キャバリーノクラシック          1956年 フェラーリ 250GT
コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラデステ  1958年 フェラーリ 335 S スパイダー
コンクールオブエレガンス         1928年 メルセデス・ベンツ 680 S ボートテール ロードスター
グッドウッド・カルチェスタイル・ルグゼ  1972年 モンテヴェルディ 375L ハイスピード
ペブルビーチ・コンクールデレガンス    1937年 アルファ・ロメオ 8C 2900B ベルリネッタ
クェイル・モータースポーツギャザリング  1953年 ランチア アウレリア PF200C スパイダー
サロンプリベ                  1933年 ブガッティ タイプ55 ロードスター

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