2004年のパリ・モーターショーにて発表されたモデルであるフェラーリ F430は、世界に先駆けて、電子制御のデファレンシャルやモードスイッチ、マネッティーノをステアリングに搭載したモデルだ。F1の最先端技術をロードカー用に開発されたF1の最先端技術が取り入れられた、革新的なモデルと言える。
翌年には、ピニンファリーナとフェラーリデザイン部門トップであったフランク・スティーブンソンが共同で手掛けたF430スパイダーを発表。F430スパイダーは、1961年のGPで活躍したフェラーリ156からインスピレーションを受けたデザインだといわれている。
軽量コンパクトな4308ccエンジンを搭載し、パワーは490 hp 、最高出力は114hp、最大トルクは465Nmを発揮。F430が0~100km/h加速は4秒、最高時速は315km/hを超すパワーを持つ。
ほとんどのF430は、フェラーリでよくみられるロッソや、グリージョ、ジャッロ、ブルのカラーで仕上げられていた。オークションに出展されている、このF430の歴史を見てみると、新車からこれまで所有してきているオーナーが"マロン 1971"というディーノやデイトナに採用されていた1970年代のっ純正カラーでペイントを依頼したのだ。同じカラーを持ったF430は、他に存在しないと言われているため世界で1台のフェラーリだ。
ブレーキキャリパーはブラックで塗装され、ベージュのシートにはデイトナを彷彿とさせるラインが入っている。この1台は、ニュー・メキシコへ2008年に出荷され、10年間同じオーナーが所有していた。ほとんど走らせていなかったようで、走行距離は3700マイル以下。
人とは違うフェラーリを所有できるチャンスだ。同じカラーのクラシックフェラーリを所有するオーナーにとっては、新たなマロンコレクションともなるだろう。
他の写真も見る
推定落札価格は、20万ドル(約2220万円)~25万ドル(約2775万円)。