時速276kmで宙を舞う大事故より奇跡の復帰を遂げる│18歳ドイツ人女性レーサー

Images: Van Amersfoort Racing

F3で活躍するドイツ人レーサー ソフィア・フローシュ(18)が、壮絶な事故から100日の療養の末、コックピットへと奇跡の復活を遂げた。2018年、11月18日に開催されていたF3 マカオ ワールド カップ決勝戦にて、複数台が絡み合い大事故が発生した。276km/hで走行していたソフィア・フローシュのマシンは、宙を舞い、フェンスを突き破り、そのまま激突したのだ。



緊急搬送されたものの、脊髄を損傷というスポーツ界に生きる人間にとっては、酷な結果が待っていた。7時間に渡る手術を受け、リハビリ生活を送ることとなる。一度、命に関わる事故を体験してしまったら、モータースポーツの世界へと戻ってくることへ恐怖も覚えるかもしれないが、「復活できてとても嬉しい」とコメントしている。手術後すぐに、安否を心配していたファンに対して、レースへ復活する意志があることをSNSで伝えていたほどレースへの情熱を持っているのだ。


決勝戦当日の様子

事故の時のことを思い出し、"事故の映像を見返してみると、自分は生き延び無いだろうなと思う。
メディアの人が見せてこない限り、自分から見返すことはないです。不思議だけれど、3年前くらい前のことに体感しています。宙を浮く感覚は変な感じがしたので"と語っている。現在は、所属しているチームであるVan Amersfoort RacingのF3マシンテスト走行をしながら、レースへの参戦へとウォーミングアップをおこなっている今後の活躍に大いに期待したい





ソフィア・フローシュは2005年、5歳の時にカートを始め、情熱をカートに注ぎ込み、その後は2008年SAKCチャンピオンシップ、2009年ADACドイツ選手権、2010年ヨーロッパ選手権イージーカートへ参戦。3シリーズで競い合った3シリーズで初の女性ドライバーであり、最年少ドライバーである。2015年には、ジネッタ ジュニア チャンピオンシップに参戦し、シーズンを通して2連勝を獲得している。

オクタン日本版編集部

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