史上初!2台のレッドブルF1マシンが明治神宮外苑いちょう並木を走行

Photography: Shinsaku YANO

2019年シーズンよりホンダのパワーユニットを搭載してF1(FIA フォーミュラ・ワン)世界選手権へ参戦するレッドブル・レーシング(Aston Martin Red Bull Racing)が、新体制での参戦を記念して明治神宮外苑いちょう並木で2台のF1マシンによるショーラン (デモ走行)を開催した。

当日は事前抽選による観覧エリアの他に事前抽選無しで観覧できるエリアも設けられた。イベントの告知から開催日まで多くの日数がなかったにも関わらず、いちょう並木に設けられた特設コースはおよそ1万人の来場者で溢れ返り、ショーランが始まる30分前には入場規制が取られるほどの大盛況となった。



ショーランの前にレッドブル・レーシングのドライバーであるマックス・フェルスタッペン(オランダ)とピエール・ガスリー(フランス)がアストンマーティンDB11に乗り特設コースを1往復。ファンの声援に応えた。続いて、まずはピエール・ガスリーがF1マシンのコックピットに収まり発進。

1万人の来場者の中には初めて生でF1マシンの走行を見る観客もいたのだろう、「すごい音!」「速い!!」など多くの感嘆の声が上がった。観客の盛り上がりに応えるようにガスリーは聖徳記念絵画館を臨む噴水前のスペースでドーナツターンを披露。入れ替わるように登場したフェルスタッペンも同じくドーナツターンを敢行。特設コースの興奮は最高潮を迎える。



予定では両ドライバーとも「特設コースを2往復」だったが、ともにもう1往復するという“サプライズラン”に1万人の観客からは万雷の拍手が巻き起こった。

ショーラン終了後、プレス対応を終えた両ドライバーは沿道で待つファンのために制限時間ギリギリまでサインや記念撮影などのファンサービスを楽しんで歴史的イベントは幕を閉じた。



東京都心で公道を封鎖し2台のF1カーが走るという前代未聞のイベントとなったショーラン。警察をはじめ周辺自治体の協力無くしては実現不可能だったイベントだったが、大盛況のうちに幕を閉じたこのショーランを大きな試金石に今後多くの公道を舞台とした自動車イベントが拓かれ、日本における自動車文化、モータースポーツ文化がより強く根付くよう願いたい。

文:矢野晋作 Words: Shinsaku YANO

無料メールマガジン登録   人気の記事や編集部おすすめ記事を配信         
登録することで、会員規約に同意したものとみなされます。

RECOMMENDEDおすすめの記事


RELATED関連する記事

RANKING人気の記事