まさかの低価格で話題! クラシック・ミニに最新エンジンを積んだリマスタードモデルの全容

1967年スイフチューン・ミニ・マドウィック(Photography:Jayson Fong)



要求の厳しいオーナーのために造られた
ミニ・マドウィック

ケント州のアシュフォードにあるスイフチューンは、50年以上にわたりミニの製作とレースに携わっている。グリン・スイフトによって1965年に設立された会社は、1995年に息子のニックが引き継ぎ、グリンは彼が最も愛してやまない、最高の車の製作に集中した。

スイフチューンのエンジンは、グッドウッドを制したほぼすべてのミニに貢献し、2009年のオールミニレースでは1位から3位を、2015年には1位から4位を独占した。さらにニック自身も自らの車を駆って、グッドウッドで3回の勝利を果たしている。グリンはこの車を歴史的なドライバー、マイク・ウォーラーのために製作し、その後さらに2台のミニ・マドウィックの製作に着手したが、私たちがグッドウッドでこの車を撮影する数日前に死去した。

「クーパーSがあまりに馬鹿げた価格に高騰してしまったので、何か手はないかとグリンとニックと何度か話していました」と、マイク・ウォーラーは話した

「ニックと私が造りたかった車に非常に近いものに仕上がっています。古くなったパーツはすべて新しいものと交換していますし、レースカーというよりはロードカーですが、加速はかなりいいですよ」

「もともとはあまり使い勝手の良い車ではありませんでした。そこでカムをSW5に変えてみるとピッタリはまったのです。長距離も走ってみました。面倒ならギアチェンジする必要もありません。私のAシリーズ1275ccエンジンを積んだロータス・セヴンS1にも同じカムを使ってみました。今、私のミニにはツインタンクを積んでいます。これで300マイルは走れます。1マイル当たり35マイル以下になることはないでしょう。私の妻もとても気に入っていますから、あとは彼女がこのまま機嫌がいいように説得するだけです」

編集翻訳:伊東 和彦(Mobi-curators Labo.) Transcreation:Kazuhiko ITO(Mobi-curators Labo.) 原文翻訳:渡辺千香子(CK Transcreations Ltd.) Translation:Chikako WATANABE(CK Transcreations Ltd.) Words:Paul Hardiman Photography:Jayson Fong 取材協力:スイフチューン(www.swiftune.com)

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