ピクサーアニメーションができるまでのすべてを自分の目で見て、手に取る

オクタン日本版編集部

アニメーションというものは日々よく目にするものであるが、そのひとつひとつがどのように出来上がっているのか、実際の世界を知ることができる機会はあまりない。一つのキャラクターが一体どれほどの工程を得て、命を吹き込まれるのであろうか。そのすべてを体験型で紹介する展覧会が4月13日よりはじまる。

展覧会を開いているのは、世界トップともいえるアニメーションスタジオ ピクサーである。これまでにたくさんの作品を生み出し、世界中の人々を魅了させてきた。トイストーリー1が公開されたのは、14年前のこと。今となっては当たり前のフルCGアニメーションを世界ではじめて公開したものであった。

フルCGとひとことに言っても、その世界は想像以上に数学的であり、コンピューター技術が最大限に発揮されている。CGの世界は専門に学んできた人でないと理解が難しいものであるが、本展覧会では子供でも"どのようにキャラクターは動いているのか"、"アニメーションはどのように構成されているのか"ということを、実際に体験しながら学ぶことができるようになっている。



①モデリング/キャラクターの形をつくる→②リギング/キャラクターの動きを作る→③サーフェイス/髪や服などの外見を決める→④セット&カメラ/物語の世界を作る→⑤アニメーション/キャラクターを動かしてみる→⑥シミュレーション/キャラクターの髪や服を動かす→⑦ライティング/昼や夜の明かりを調節する

本展覧会に向け来日した、ボストン サイエンスミュージアムのピーター・ガーランド氏は、「このように実際に自分で体験することを提供することで、自分の手で試して失敗して、また挑戦して、ということをみんなに経験してほしいです」とコメント。たくさんの人が何度も試行錯誤を繰り返して、一つの作品を創り上げる世界を手に取って感じることに意味があるのだ。

段階を一つずつ説明している展覧会の一部をご覧いただきたい。他にも魅力的なコンテンツの数々はギャラリーへ。


どのような要素でキャラクターの身体が組み立てられるのか


眉毛ひとつ、少し角度が違うだけでも表情が全く異なる。トイストーリーのキャラクター ジェシーの顔でそれを体験


こちらはウォーリーで異なる焦点を体感するもの


自分で手の振りや角度を決めて実際に動かしてみる


カーズで参考にした実際の車の塗装


Mr.インクレディブルの顔模型


ファインディング・ニモの世界で体験するライティングの奥深さ


年齢関係なく、楽しむことのできるイベントとなっている。限定グッズも販売。ぜひ一度足を運んでいただきたい。


「PIXARのひみつ展 いのちを生みだすサイエンス」
会期:2019年4月13日~2019年9月16日
会場:六本木ヒルズ展覧会 東京シティビュー
入場料:一般1800円 高校生・大学生1200円 4歳~中学生600円 65歳以上1500円

公式サイト

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