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この1台の製作にあたって、単なるアクセサリーの選定を超えた、真の意味での「共同制作」が行われる。オーナー自身が自らの情熱やストーリーを表現したこの特別なプロジェクトでは、画期的ともいえるマセラティの革新性と伝統的なクラフトマンシップだけが成し得る細心の気配りが深く融合し、唯一無二のマセラティレヴァンテへと昇華させるのだ。
展示されたレヴァンテには、アレグラ・アンティノリが求めたあらゆるディテールが詰め込まれている。ボディカラーはトスカーナ地方の丘の色彩にインスパイアされた三層コートの特注グリーン、ドアハンドル、サイドエアベント、グリルインサートなどは深いクロームで仕上げられている。この外装色と追求されたトーンの組み合わせにより、マセラティレヴァンテSUVに真の意味での洗練性が与えられている。
インテリアには、過去にレヴァンテでは使用されていない数々のユニークな素材が組み合わされた。ダッシュボード下部、ドアパネル、センタートンネル、シートカラーは、トスカーナ地方のワインヤードが持つ温かみのある地面の色調を表現。
シートに採用された特別な”ピエノフィオーレ”レザーも、美しい選択肢の一例だ。表面は仕上げ剤を使わずにアニリンとオイルだけで着色され、ボタンタフトによる立体的なオーナメントが加えられるという技工によって、特筆すべき色の深みと素晴らしいスムースがもたらされている。
センタートンネルの仕上げには、カーボンファイバーと鏡面仕上げの銅線という、マセラティでもこれまで用いたことのない特別な素材が用いられた。この材料も、フィレンツェとシエナの中間に位置するキャンティクラシコ地方のアンティノリワイナリーの建物に使用されている「Cor-Ten(耐候性鋼)」からヒントを得ているのだ。
今回展開された「マセラティ・クラフト・イタリアン・エクスペリエンス」は、ピナコテカ美術館のある有名なエリア、ミラノの歴史的中心部のブレラデザイン地区からスタート。 続いて、金属加工を得意とするメーカーである「デカステッリ」の旗艦店へ。オクタン日本版編集部
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