色褪せることのない時を越えた美しさ│フランク ミュラーより新作登場

Franck muller

創業25年目を迎えるフランク ミュラーから、少量限定で製作されるトノウ カーベックスのアーカイブモデル=オリジナルシェイプ“2851”に、"グランギシェ"(ビッグデイト)を組み込んだリミテッドエディションが登場した。

今回発表されたモデルは、2000年に同様の機能を備えたモデル“LIMITED2000”を彷彿とさせるが、その違いは、ビックデイトのレイアウト位置やビザン数字の大きさ、秒針の変更など様々な部分でマイナーチェンジが施されている点である。刷新されたデザインで、クラシックラインのファンをうらなせる限定モデルとなった。12時位置に備える大きな日付表示(グランギシェ)は、フランス語で"大きな窓"という意味を持っている。

二桁の日付を表示するにあたって2枚の回転ディスクを並列に重ね合わせ、それらの数字が2つの窓越しに表示をさせるという複雑なシステムを使用。デジタル表示を彷彿とさせるこのシステムは、19世紀の劇場の壁や大きな柱時計などに採用され、少し離れたところからでも読取り易いよう、あえて大きな数字を採用しているのだ。

フランク ミュラーの代名詞ともなった“トノウ カーベックス”の誕生は、ブランド創設時から更に5年ほど前にさかのぼる。当時28歳のフランク ミュラーは日々、“世界初”の複雑機構を創出することに没頭していた。しかし、そんなある日、親しいコレクターの妻から「ラウンドではなく、あなた独自のデザインの時計を…」と依頼を受ける。世界初の複雑機構でも物足りないという難題にフランク ミュラーは“フォルム”においても“世界初”を成し遂げることが新たな目標となったのであった。それが球体から切り出したような3次元曲線を有するトノウ カーベックスの起源なのだ。

平面的なトノウ型とは全く別のものとなった立体的なフォルム、のちにブランドのアイコンともなるビザン数字もこの時に初めて製作。小さなきっかけとフランク ミュラーのただならぬ情熱の交差の元に生まれたそのオリジナルシェイプが生産されるのは、わずかな期間のみ。 トノウ カーベックス グランギシェは、ビザン数字と大きな窓のメカニズムが目を引くが、ケースの繊細なエレガンスと相まって芸術性の高い絵画的な美しさを感じさせる。

誰よりも時を愛し、固定概念と闘ってきた創造者ならでの作品は、色褪せない美しさをまとっているのだ。


トノウ カーベックス グランギシェ < Limited Edition >
リファレンス : 2851S6GGLTD
ムーブメント : 自動巻き
パワーリザーブ : 約42時間
表示 : 時、分、6時位置にスモールセコンド、ビックデイト
振動数 : 28,800振動/ h
ムーブメント : コート・ド・ジュネーブ
ケース : 18K イエローゴールド
ケースサイズ : 縦 45mm× 横 30mm
ストラップ : クロコダイルストラップ
価格(税抜) : 260万円
限定 : 各色25本

オクタン日本版編集部

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