屋外に置いておいても錆びないポルシェ911に乗りたいならば・・・

Photographs: John Colley, Porsche archives, Paul Harmer, Rex Features

米国の安全規定に適合させるために、ポルシェは1974年モデルに大きな衝撃吸収バンパーを装着した。1970年代半ばの911は、当時の車に共通する問題、すなわちエンジンはヘッドが抜けやすく、ボディは朽ちやすいという弱点を持っていたせいであまり人気がない。しかも以前に比べて重くなっていたために、この時代の911はしばしば悪口の対象になっていた。ヨーロッパ仕様の2.7および3ℓモデルはもともと数が少ないから、日常使用するつもりならば78年以降のモデルがいい。
 
沈滞期を抜け出すきっかけになったのが1975年に発表された911ターボである。ただし、ここではモンスターのような初期のターボは取り上げない。というのもメインテナンスにとんでもなく金がかかる(917用フロントブレーキを装着している)うえに、普通に使う分には自然吸気モデルに比べて明らかな利点がないからだ。
 
もしあなたが頑強で信頼性が高く、屋外に停めておいても錆びない911に毎日乗りたいというならば、78年以降の911SCで決まりだ。そのモデルは現代と変わらない防錆処理が施されている。1981年からエンジンは204bhpにパワーアップし、その仕様のSC は0-60mphを5.9秒でこなし、最高速は240km/hに達するが、その途中で路上に何か部品を落とす心配はまったくない。
 
SCはまた自分で工具を使って整備できる最後の911と言える。金庫の扉のようなドアを開け閉めするたびに、その硬質な響きに笑みがこぼれるはずだ。これは最も注意深く組み立てられた車なのだ。

編集翻訳:高平高輝 Transcreation: Koki TAKAHIRA Words: Robert Coucher

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