ワンメイクレースのフェラーリ・チャレンジはどのような車で争うのか?

Image:Ferrari Media

 

フェラーリ・チャレンジを闘ってきた歴代マシンを、ここに紹介する。


348チャレンジ
市販の348tb または348ts に、ロールケージ、バケットシート、フルハーネスベルト、消火器、カットオフスイッチ、専用レーシングタイヤ、専用エアインテーク&専用マフラー、専用ブレーキパッドなどから構成される"チャレンジ・キット"を装着すればレースを走ることができた。エンジンのスペックなどはベース車両と変わらない。


F355チャレンジ
こちらも348チャレンジと同様に、ストリートカーとして販売されたF355にチャレンジ・キットを装着すれば、フェラーリ・チャレンジを闘う権利のあるマシンにすることができた。年々キットの内容がアップデートされ、途中からリアウイングなども加わったため、1998年にはフルコンプリートのマシンも用意されるようになった。


360チャレンジ
ここからフェラーリ・チャレンジは専用マシンで争われることになった。このマシンはホワイトボディの段階からレース専用に組まれているため360モデナより遙かに軽く仕立てられており、エンジンのパワーは変わらないのに0-100km/hがモデナより0.6秒速い。またブレーキやダンパー、冷却系なども競技用の専用品が採用されている。


F430チャレンジ
こちらも見た目はロードカーのF430とそう大きくは変わらないが、中身は完全に別物。軽量化プログラムはさらに進んで車重はロードカーより220kg以上軽くなり、サスペンションも全面的に専用開発の競技用、ギア比も変更され、ブレーキはカーボンセラミックを採用。またセンターロックのホイールやエアジャッキなども備わった。


458チャレンジ
エンジンパワーはロードカーと同じまま各部をレース専用に仕立てる伝統の手法は、ますます徹底される。ギア比の変更やDCT の調整でトルクの使い方を変え、ボディパネルに薄いハイテク素材を使って軽量化を推し進め……とロードカーと同じ部分を探す方が難しいほど。チャレンジ・カーとして初めてマネッティーノも採用された。


488チャレンジ
チャレンジ史上、最もロードカーと異なるマシン。フロント、リア、サイドともに空力パーツが追加されたことで印象も異なるし、マネッティーノはハンドリング特性を変更するために使われるようになるなど、各部がこれまでにない進化を見せている。フィオラノのタイムは458チャレンジより1秒、FXXよりも0.5秒も速いのだという。

文:嶋田 智之 Words:Tomoyuki SHIMADA 

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