ビートルズのミニがグッドウッドに集まる!あのサイケな一台も

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参加者全員が60年代、70年代のスタイルに身を包み、グッドウッドサーキットを盛り上げるイベントが”グッドウッド・リバイバル"である。白熱したヒストリックカーがレースを繰り広げ、火を出しながら走る車などもいて、圧巻の光景を見ることができる。

毎回、様々な注目コンテンツがおこなわれるが、今年はビートルズが乗っていたミニがグッドウッドに再び集まるという。1966年、ビートルズのマネジャー、ブライアン・エプスタインはメンバー全員にクーパーSをプレゼントした。ビートルズは既に絶頂期にあり、ミニは当時人気の的だった。中でも有名なものはジョージ・ハリスンのミニだ。最初は黒だったが、67年にジョージの趣味によってサンスクリットのマントラのようなサイケデリックなペイントを施され、映画の「マジカル・ミステリー・ツアー」にも登場した。

ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスン、リンゴ・スターが所有していたミニ3台は集まるのだが、ジョン・レノンが所有していた1台だけは行方が分からず4台揃えることは実現しないとのこと。


クーパーSは標準型で76hpを生み出し、ほぼ100mphを可能にした1275ccクーパーSはミニの最高性能版として、サーキットでも路上でもジャイアントキラーの名を確立していた。だがもっと重要なことに、ミニはすでにある種のカルチャーと見なされていた。ミニ・クーパーのオーナーリストは当時の最先端の有名人紳士録のようなものだった。

ビートルズの4人(ジョージ・ハリスンのサイケデリック・ミニが最も有名だろう)をはじめ、ツィギー、ブリジッド・バルドー、ピーター・セラーズ、ポール・ニューマン、スティーブ・マックィーン、そしてエンツォ・フェラーリなど、国内外の名士が乗る事実と圧倒的な競技での戦績、そしてクラスレスなスタイルを持つミニ・クーパーを否定できる者はいなかった。チューニングやドレスアップ産業もミニ・クーパーとともに発展、若者やお洒落なママたちはこぞってミニをガレージに収めたがり、しかもより豪華で、より速く、スタイリッシュなモデルを求めてクロームの内装パーツから100hpチューニングキットまで様々なモディファイを競い合った。ひと言で言えばクーパー・マニアは世の中にあふれていたのだ。


様々な面において、イギリスの歴史を象徴するミニを見たいものだ。2019年度は9月13日~15日の開催予定。

オクタン日本版編集部

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