個性派車のオークション│ペイントされたポルシェはいくらで落札?

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フィアット・アバルト750GTザガート



□ RM サザビーズ、イタリア、ヴィラ・エルバ、5月25日
ダブルバブル・ルーフのアバルト750GT ザガートは、フィアット600にルーツを持つ。アバルトとザガートは、クランクを軽量化したミッレミリア仕様のエンジンと軽量ボディによって、600を真のレーシングカーに生まれ変わらせた。この車は、最初の数年間をアメリカでレースに参戦して過ごした。最近レストアを受けてコンクールレベルに甦っており、アバルト・クラシケの認定証も付属する。


ミニ850スーパーデラックス


□ H&H、イギリス、バクストン、4月10日
バーンファインドの物語もいいが、意外なモデルがほぼ完璧なコンディションで長年生き残ってきた話もまた魅力的だ。この1963年ミニ850スーパーデラックスもそんな1台。ある助産婦が定年後に使うために購入したが、わずか1年後に死去し、その後は仕舞い込まれていた。1983 年に現オーナーに売却され、走行距離は今もたった7700マイルだ。


シトロエンDS21デカポタブル


□ボナムス、イギリス、グッドウッド、4月7日
今年100周年を迎えたシトロエン。その偉大なるDS の中でも特に引く手あまたのバージョンがDS21デカポタブルだ。その上、正真正銘のシャプロン製で、極めて希少なイギリス仕様だから、シトロエンのバッジを付けた車の中でも最高の価値を誇る。グッドウッド・メンバーズ・ミーティングで開催されたオークションに出品され、落札価格は11万7300ポンド(約1571万円)だった。


ポルシェ911GT3


□アールキュリアル、フランス、パリ、5月6~7日
アートカーは好き嫌いの分かれるものだが、このポルシェ911 GT3(996後期型)がとにかく目立つことは誰の目にも明らかだ。ペイントしたのはストリートアーティストのスピーディー・グラフィト。出品されたアーバンアート・オークションは、最低落札価格と手数料がなく、収益はすべてフランスの小児がんの慈善団体に贈られる。この911は16万ユーロ(約1936万円)で落札された。

編集翻訳:伊東和彦(Mobi-curators Labo.) Transcreation:Kazuhiko ITO (Mobi-curators Labo.) 原文翻訳:木下 恵 Translation:Megumi KINOSHITA

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