朽ち果てた姿のアルファロメオ・デュエット│バラバラにされてしまうのか?

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倉庫で朽ち果てた姿のアルファロメオ・デュエット・スパイダーが発見され、売りに出されている。1966年3月のジュネーヴ・モーターショーで発表され、1967年公開の『卒業』に登場したことでも印象的な1台だ。

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姉妹モデルのジュリア・クーペやセダンと同じプラットフォームを用いたデュエットは、1570ccのツインカム・エンジン、4輪ディスク・ブレーキ、5速ギアボックスといった特徴を共有するいっぽうで、ホイールベースだけは短縮されていた。また、同時期のイギリス製スポーツカーと異なり、ソフトトップを片手で開けたり閉じたりできるのも特徴のひとつ。1968年には1750ccエンジンになり、時代と共に進化を遂げていった。



デュエットと呼ぶ人々は未だ多いが、あくまでもこれは通称で、正式名称はアルファロメオ・スパイダー1600である。現在、コンディションの良いものであれば500万円前後で取引されている。

そして、このボロボロになった1台は、約130万円落札からスタートしている。パーツ取りのために出品しているとのこと。現オーナーが90年代に一度レストアをしようとして、諦めて以来このままで放置してしまっていたそうだ。ほとんど錆びだらけで何も残っていない状態ではあるが、ステアリングボックスとフロントウィンドウはあまり劣化していないという。



途中で放り投げられてしまったこの1台は、バラバラにされて終わってしまうのか、再度美しい姿に復活させてくれる根気強い情熱を持った人が現れるのだろうか。

オクタン日本版編集部

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