マイケル・オブ・ケント王子が初春の軽井沢をドライブする

Photography: Yoshimi YASUOKA, Masaya ABE, OSATO Research Institute

イギリスのマイケル・オブ・ケント王子が英国王族として初めて軽井沢を訪問された。壮大で優美な景色の中をご自身でドライブし、軽井沢の魅力を堪能されたことは王子をこの地へ招いた林夫妻にとっても大変感動的な出来事であったにちがいない。

文化の繋がりは国境もブランドも超える。まだ雪の残る初春の軽井沢で、それを実感した。
 
ロンドンで毎年行われる"コンクール・オブ・エレガンス ハンプトンコート・パレス"のパトロンを務めるイギリスのマイケル・オブ・ケント王子が、同コンクールのオフィシャル・スポンサーを務める大里研究所の林 幸泰理事長の招きにより来軽した。林夫妻は数年前からコンクール・オブ・エレガンスに招待を受けており、また大里研究所により開発された" ImmunÂ’ge "がパートナーとして参加ドライバーに愛用されていることから、王子との親交も深い。英国の由緒ある時計ブランド"バックスアンドストラウス"のアンバサダーも務める王子が日本を訪れることになった際に、林夫妻を訪問したいと考えられたのは当然の成り行きである。


 
林夫妻が王子をもてなす場として選んだ地は軽井沢。先の天皇皇后両陛下が出会われた、日本でもっとも皇族とも縁が深い地。そして約130年前に英国国教会の宣教師らによって夏の避暑地としての開発がはじめられた、イギリス文化ともつながりがある地である。今回の訪日に際しては、アストンマーティン・ジャパン、ベントレーモーターズジャパン、ジャガー・ランドローバー・ジャパンのイギリスを代表する自動車ブランド3社が、全面的に社を超えた協力体制でサポートを行ったのも特筆すべき事項だ。
 
王子も愛するビートルズのジョン・レノンが行きつけだったカフェのある万平ホテルでは、休館日であるにもかかわらず王子のためにサンドイッチとティーのサービスが提供された。歴史と趣のあるカフェでランチを摂られた王子は、アストンマーティンDB11ヴォランテで鬼押し出し方面へとドライブに出発。雪化粧の美しい浅間山が王子を迎える中、ベントレーベンテイガにも途中乗り換えて運転する王子のドライビングテクニックは目を瞠るものがあった。ワインディングのコース取りも見事で、壮大な景色を存分に楽しんでいる様子が見受けられた。


 
ザ・プリンス軽井沢も特別に受け入れチームを準備し、万全の体制で王子を迎え入れた。夜には王子を歓迎するためのオペラアリアの夕べが開催された。英国国歌から始まったオペラアリアの歌声に、芸術・音楽に長けている王子は聴き入り、目頭は潤み、心からの感謝の意を述べられていた。
 
王子は軽井沢をとても愛してくださったようだ。「軽井沢は、その立地、美しい風景、そして日本でのクラシックカーへの関心の高まりを考えると、コンクール・オブ・エレガンスを開催するのに理想的な場所になるだろうと確信しています」という言葉が何よりの証拠であろう。

文:オクタン日本版編集部、小石原耕作 写真:安岡 嘉、阿部昌也、大里研究所  Words: Octane Japan, Kosaku KOISHIHARA

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