96年前に造られたアストンマーティンがイギリス王立自動車クラブに展示中

Yuki HAYASHI

世界でも有数の会員組織で、イギリスで最も古い自動車組織である王立自動車クラブ(Royal Automobile Club)。1897年に設立されたこのクラブはイギリスでも最も影響力のある組織として、自動車の社会的地位を高めるための活動を行っている。

施設内の特徴的な空間である円形大広間ロタンダ(Rotunda)には新旧のエポックメイキングな車両が展示される。現在展示されているのは1923年アストンマーティン クローバーリーフ。シャシーナンバー1926のこのクローバーリーフは、ロングシャシー、1.5リッターエンジンを積む3シーターのツアラーだ。これは世界で2番めに古いオンロード・アストンマーティンで、1924年にはアストンヒルクライムにも参加した車両である。


1960年代の終わりまでに何度もレースに参戦したこの車両は、1969年のアストンマーティン・オーナーズ・クラブ主催のレースでの勝利を最後にガレージにしまい込まれ、40年もの間眠りについていた。その後、1990年代後半に5年をかけてレストアが施され、美しい3シータースタイルのマシンがまた人々の前に姿を現したのである。


1923年といえば、今から96年前。約一世紀の自動車の変遷に思いを馳せつつ、このマシンの辿ったヒストリーを想像するのも一興だ。

オクタン日本版編集部

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