Vive la Citroën! シトロエン万歳! 本場クラブ&イベントへの誘い

Report&Photography:Akio Lorenzo OYA



多くのシトロエン系クラブの活動は、クラブイベントやミーティングだけでない。絶版パーツの確保も大切なアクティビティだ。部品取り可能な廃車情報を共有したり、数がまとまらないと実現しにくい復刻もプロデュースする。愛車といかに長く過ごせるかを模索しているのだ。そうした熱き彼らに最も出会いやすいスポットといえば、毎年2月にパリで催される欧州最大級のヒストリックカー・ショー「レトロモビル」であろう。彼らはクラブスタンドの片隅で、バゲットにハムやチーズをはさみ、ワイン片手に会話を繰り広げている。そこで彼らに、積極的に声をかけてみよう。「フランス語がちょっと」という人も、日本の風景にあるシトロエンに脇に立った笑顔いっぱいのあなたの写真を持参すればいい。ひとたび見せれば、彼らの目の輝きが何倍にも増し、距離がたちまち縮まるはずだ。

DS
DS-IDクラブ・ドゥ・フランス
DS-IDクラブ・ドゥ・フランスは、「DS 」およびその廉価版として存在した「ID」の愛好会である。会員数は60数名。毎週日曜日、異なる場所でミーティングを開催している。



創設は生産終了から7年後の1982年。DS 関連クラブの中でも極めて長い歴史が誇りだ。現会長のシルヴァン・モルヴァンジェール氏(一番左)は、元パリ交通営団のバスドライバー。


クラブ総会の日、駐車場の一角で。各地のヒストリックカー・イベントにほぼ毎月出展するほか、ときには「新車当時のヒット歌手ゆかりの地訪問」といったおもしろ企画も。(photo: DS-ID Club de France/Gerald Gisors)


フランスで開催される国際大会では率先してホスト役に。これは2017 年初夏、パリ郊外モンレリーに700台が集結した「DS誕生60周年祭」で。「逆に他国開催のときは楽しませてもらいます。ギブ・アンド・テイクですね」とシルヴァン会長。

Méhari
メアリ・クラブ・ドゥ・フランス
1968年から1987年に2CVをベースに生産されたレジャーカー「メアリ」のファンクラブ。1992 年の創立で。国内外合わせて会員数400人という人気ぶりは、その突出した開放感ゆえか。




SM
SMクラブ・ドゥ・フランス
副会長の夫とともに長年役員を務める名物マダム、ジュヌヴィエーヴさん。一定量の注文でないと生産してもらえない絶品パーツを、会員数で乗り切って実現するのもミッションのひとつ。




Other
アミカール・ドゥ・クラブ・シトロエン・エ DSドゥ・フランス
こちらはフランス国内50以上のモデル別シトロエン・クラブをまとめる組織。記念企画への協賛も活動のひとつで、これは2017年レトロモビルで、タイプHの70周年を祝ったとき。



文、写真:大矢アキオ Report&Photography:Akio Lorenzo OYA

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