本国オーナーに聞いた、愛車との日常│ちょっと変わった世界記録の持ち主

PEUGEOT CITROEN JAPON

単なる移動手段から父から受け継いだというコレクションまで、現地でオーナーに聞いた、様々なシトロエンとの暮らし。
1954年 CITROËN TRACTION AVANT 11B Owner : Simoes BRUNO


オーナーのムッシュ・シモエス・ブルノは、父親の代からの修理工場を受け継いでいる。もともとシトロエンに限らず扱ってきていたが、気がつくとシトロエンを扱うのが楽しくなり、それ以来シトロエン専門としてきた。その中で育ったブルノさんがシトロエンに惹かれていったのはごく自然の成りゆきだ。アトリエ(ガレージ)のあるサン・モールという街に多く生息する、愛称「ピー」と呼ばれる野鳥を乗せた2CVがアトリエの目印だ。

2CVに惹かれているブルノさんは、2CVを42分で“全バラ”にしてしまうという、ちょっと変わった世界記録の持ち主だ。そして、目隠しをしても2CVを組むことができると豪語する。そんな2CVを知り尽くしたブルノさんが選んだのが、このトラクシオンアヴァンである。


 
2CV はスイスでもポルトガルでも遠出に使用しているが、もう少し皆で乗れる大きな車がほしいと考えていたとき、このトラクシオンアヴァンに出会った。トラクシオンアヴァンの中でもリアが延長され、バックシートがゆったりと空間をとった11Bだ。友達の結婚式などには、2CVよりもこのトラクシオンの方がゆったりと似合う。



とはいえ、古い車なので、付き合うにはそれなりの作法が必要だ。現代の無鉛ガソリンを使用しているため、シリンダーの1 本が不調を訴えているという。また、ギアチェンジにはダブルクラッチが不可欠である。そんなことを気にしながらも彼はこの車と過ごす時間を楽しんでいる。

写真、文:櫻井朋成 Photography & Words:Tomonari SAKURAI

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