3列目シート採用SUVの横綱が登場か│メルセデス・ベンツ 新型GLE

Mercedes-Benz


フルモデルチェンジを果たしたメルセデス・ベンツGLEが発表された。メルセデス・ベンツ日本の上野金太郎社長は「ユーティリティにフォーカスした1台に」とコメント。

メルセデス・ベンツにおけるSUV元祖は1998年にデビューしたMクラスである。



それから20年以上の時間を掛け、プレミアムSUVカテゴリーの牽引役を果たしてきたメルセデスだが、今回4代目となる新型ではエクステリアおよびインテリアは刷新。まったく新しいイメージでのデビューとなった。

新型GLEのボディーサイズは全長×全幅×全高=4924×1947×1772mmホイールベースは2995mm。先代モデル比で、全長で100mm、ホイールベースでは約80mm長くなっている。先代型まではやや丸味を残したボディデザインであったが、新型では押し出しの強いフロントグリルにより、大きくなったサイズ以上に迫力あるエクステリアが特徴となっている。


特にAMGスタイルではエラの張ったフロントバンパーが他のモデルにはない力強さを演出してくれる。またインテリアの新しさは特筆だ。今までのボヤけたインストルメントパネルのデザインを一新し、昨今のプレミアクラスにおけるメルセデス・ベンツモデルと共通の大型液晶スクリーン2面を組み合わせた「コックピットディスプレイ」を採用した。ちょっと照れ臭いが、「ハイ、メルセデス!」で起動する対話型のインフォテインメントシステム「メルセデス・ベンツ ユーザーエクスペリエンス(MBUX)」も全車に標準装備となる。


AMGライン




そして何と言っても今回のモデルチェンジの目玉は、日本仕様の全モデルに3列目シート7人乗り仕様を採用したことだ。ホイールベース拡大の恩恵は大きく、2列目レッグルームは先代比で69mm増。しかもこの2列目シートは6ウェイのフルパワーシートが標準装備。電動で背面の角度調整や100mmの前後調整が可能。



また3列目シートは二人掛けの可倒式。3列目を使用している時でもラゲッジスペース容量は160リッターを確保。2列目および3列目をすべて倒せば2055リッターの容量を確保するなど多彩なアレンジが可能になっている。

気になるパワーユニットと価格は以下の通り。

GLE450 4MATICスポーツ:3ℓ直6ガソリンターボエンジン(最高出力367ps/最大トルク500Nm):1132万円(消費税8%)/1153万円(消費税10%)

GLE400d 4MATICスポーツ:3ℓ直6ディーゼルターボエンジン(最高出力330ps/最大トルク700Nm):1089万円(消費税8%)/1109万円(消費税10%)

GLE300d 4MATIC:2ℓ直4ディーゼルターボエンジン(最高出力254ps/最大トルク500Nm):940万円(秋以降の発売につき消費税10%)

ちなみにGLE450はSクラス450同様、ISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)という48V電装システムとモーターで構成されるマイルドハイブリッド機構が組み合わされている。

駆動方式は全車4MATICというフルタイム4輪駆動方式を採用。ただしGLE300d 4MATICは前後50:50の固定トルク配分。GLE400d 4MATICスポーツとGLE450 4MATICスポーツは前後100:0から0:100までトルクが連続で可変配分される。トランスミッションは全車9段AT。自動再発進機能付きのアダプティブクルーズコントロールや車線維持支援システムなどの運転支援システムが標準装備。また緊急自動ブレーキ「アクティブブレーキアシスト」には、右折時に対向直進車との衝突危険性を感知したとき、速度10km/h未満なら自動でブレーキが作動する機能が導入されている。

実際に7名乗車でフルタイム使用されるオーナーは極めて少ないと考えられるが、いざというときに様々なアレンジが可能なSUVへの注目度がさらに増していくことは必定。大きなボディとはいえ、アイポイントの高さから小柄なドライバーでも運転のしやすさは逆に優れるほど。メルセデス・ベンツGLEは、3列シートの最上クラスモデルとして堂々のデビューとなった。

オクタン日本版編集部

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