SLC最後の特別仕様はサンイエローで大人気だった初代をオマージュ

Photography:Mercedes-Benz Japan

人気を博した“全天候型オープンカー”


ハードルーフ(バリオルーフ)を備えたラグジュアリーなコンパクト2シーターオープンとして、初代モデルが1996年に発表されたSLK。ロードスターに刺激され各社が送り出したライバルたちがソフトトップだったなか、唯一のハードルーフ装着モデルとして大人気を博した1台だ。1997年に日本にも登場、そのスマートさに予約が殺到したという。







1997年に日本でも発表されたSLK。全長3995mmとコンパクトなボディに初のバリオルーフを装着した。ハイパフォーマンスモデルのAMGもラインナップされ続けている。
2004年に登場した2世代目。全長4090mmと一回り大きくなっている。写真は360psのV8を搭載したハイパフォーマンスモデルのSLK55 AMG。
2011年にモデルチェンジを果たした3代目。全長は4145mmとなった。写真は422psのV8を積むSLK55AMG。

SLKは、このクラスの始祖である190SLが300SLのスタイリングを取り入れたのと同様に、2代目はSLRマクラーレン、3代目はSLS AMGの意匠を取り入れるという“伝統”も継承されていた。2016年にSLKからSLCへと車名を変更、ロードスターを表すSLにモデルクラスを表すCを組み合わせた。同時にスタイリングにも変更が加えられている。


2013年に登場したSLK200 BlueEFFICINCY MT。アイドリングストップ機構も備え、価格は当時のラインナップで最も安い493万円とされた。

2011年に3代目へとフルモデルチェンジを果たした際には、国内の発表を“ネット発表会”とするなどでも話題に。2013年にはSLK200に、国内で正規販売されるメルセデス・ベンツモデルとして21年ぶりにMTモデルが設定されたことでも話題を呼んだ。190Eアンファング以来のMTモデルは1.8L直4ターボに6段MTを組み合わせ、493万円で販売されていた。

SLCの最後を飾る特別仕様車

メルセデスAMG SLC43 ファイナルエディション。SLC180スポーツにはサンイエロー(有償オプション)含め5色が用意するが、こちらにはサンイエローのみとされた。

そんなSLKの後継モデルとなるSLCに、初代をオマージュしたサンイエローのボディカラーをまとった特別仕様車のファイナルエディションが登場した。

SLC180スポーツとメルセデスAMG SLC 43をベースに、ブラックのアルミホイールや専用ナッパレザーシートを装着する。また、SLC180スポーツにはカーボンパターンのシフトレバーとステアリングなどを、SLC43にはSL63と同じセレクトレバーやセンターマーキング付き専用ステアリングなどが装着された。

価格も抑えられており、SLC180スポーツはベースモデル(608万円)より13万円安い595万円、AMG SLC43(1008万円)は19万円安い989万円に設定されたこともポイントだ。

スポーティでたおやかなオープンドライブをコンパクトサイズで楽しめるSLC、鮮やかなイエローで乗るのもメルセデス・ベンツのロードスターらしい。

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