マクラーレン P1をグッドウッドで走らせる!│大観衆の注目を集めながらのドライブは...

Octane UK

ある日、"グッドウッドでマクラーレンP1をドライブ"というタイトルのメールが届いた。迷惑メールかと思ったが、マクラーレンに勤めるワイネ・ブルースからであったため信頼してメールを開いてみた。誰かグッドウッドでマクラーレンP1をドライブした人の話しでもされるのかと思いきや、それはドライブへの招待状であった。しかも、ただのサーキットではなくイギリスの中でも特に素晴らしいグッドウッドでだ。更には、グッドウッド ミーティングで開催されるマクラーレンパレードで、たくさんの観客が見ている中を走らないかという提案であったのだ。

すべての写真を見る


一瞬、怖気付いたが、すぐにイエスと答えた。この機会を逃すほど私は愚かではない。 そうして、グッドウッドのグリッドでP1へ腰をおろした。セナやP1 GTR、XP5 F1もすぐそばにいる。最速のロードカー、セナGTRはブルース・セナがステアリングを握り登場した。



P1は私とともにパブリックデビューを果たすこととなり、助手席にはレーサーのオーリー・ミルロイが同乗した。彼は前日のメディア向けの日にこのP1でラップレコードを記録していて、どうやって成し遂げたのかなどたわいのない会話を楽しんだ。彼が言うには70%の力で走ることが大切だそう。私がグッドウッドでレースをしたら、100%の力を出そうとしてしまうだろう。

私がステアリングを握ったP1は、様々なところを走行してきていたようで2万マイルが刻まれていた。パレードに向けてオーリーがまずは落ち着いて60mphで落ち着いて走り、いよいよ交代をした。私が60mphで走っているから、周りのレーサーたちは退屈そうな態度を示した。

必死で周りに追いつこうとしていたが、それでもこのハイパーカーが持つ力を充分に発揮できているようには感じなかった。ダウンフォースを感じられるし、地面に吸い付くように走る。ステアリングはなめらかで、走り出すまでに時間もかからない。ゆっくりと走っているのは、やはりこの車には不適切なようだった。

終盤に差し掛かると、オーリーがスピードを出したままコーナーに切れ込んでいくように指示してきた。何度か命の危険を感じたものだ。パレード走行を終えると、隣では彼が満足げに笑顔を見せていた。


Words: James Elliott (Octane UK chief)

Words: James Elliott 訳:オクタン日本版編集部

無料メールマガジン登録   人気の記事や編集部おすすめ記事を配信         
登録することで、会員規約に同意したものとみなされます。

RECOMMENDEDおすすめの記事


RELATED関連する記事

RANKING人気の記事