騙されながらもダッヂ・チャレンジャーでのロードトリップを満喫?

octane UK

私は騙されていることを分かっていたが、一度なら良いかと思い、気にしないことにした。マイアミのレンタカー店でのことだ。"ご希望のクラスで残っている車はありません。でも、20ドル追加で払えばピカピカのダッヂ・チャレンジャー V8を貸せますよ。もしくは、ミニバンです"

20ドルの追加料金を払って借りたチャレンジャーは、R/Tモデルであることが分かった。本当に新品で、サイドガラスとアロイホイールにはファクトリーのワックスが付いたままであった。スターターボタンを押して、375bhpのHEMIエンジンが付いていることにも気付く。SRTヘルキャットでは717bhpを発揮することを思うと、非力なようにも感じるがその鼓動は充分に強い。 どちらにせよ、この車はロードトリップをするのに最適そうだ。

まず、ネイプルズ(フロリダ州)へと戻る前に北東方面へと寄り道をしてみることにした。どの道を選んでも、真っ直ぐでフラットだ。65mphの最高規定速度は、エンジンに負担がかからずクルーズするのには調度良かったと思う。こぶがあるボンネットを前にする景色には目をつぶるとして、2000rpmでリラックスしながらフリーウェイを走るのは気持ちが良い。 1980年代にキャデラックが開発したシリンダーカットオフ機能を搭載しているが故に、時々ぎこちない走りを感じることもあったが。 


フォードマスタング ブリットエディションと比べてみると、チャレンジャーの方が大きい。シートは素晴らしく、運転席は快適。しかし、リアシートへのアクセスはあまり良くなく、期待していたよりも豪快な走りはしない。とは言っても、見た目がここまで力強ければ誰も気にはしないだろう。

チャレンジャーは、21世紀でレトロを意識して開発されたマッスルカーの中で大きな成功を収めたということに異論はないはずだ。乗り心地もハンドリングも、伝統を感じながらも50年の間で進化している。

機能として付いていた100km加速タイムを測ってみた。2人の大人と荷物を載せていて、5.2秒だった。特別な装備をしているわけでもなくこのパワーを発揮したのだ。

ミニバンを借りなくて良かったと心から思った。

Words: Mark Dixon 訳:オクタン日本版編集部

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