モナコ公園で開催された車のコンクールデレガンス│審査員特別賞はあの1台?

Automobile Club de Monaco

1921年より車のコンクールが開催されていたり、F1が開催されていたりと、モナコという土地は車との関係性が非常に深い。その盛り上げ役の中心となるモナコ・オートモービル・クラブは、オリジナルコンディションであること、もしくは完璧なレストアが施されている車両のみを対象とした本格的なコンテストやラリーを開催している。そして、2019年に新たなコンクールデレガンスが開催された。 




今回開催された「Elégance et Automobile à Monte-Carlo」は、2013年に一度延期となったものの、4日間に渡るイベントとして第一回目の復活を遂げた。6月27日からモンテカルロに世界中から47台の優雅な車が集まり、ツーリングやコンクールを行った。2日目には、コート・ダジュールの青く広がる海岸線などの風景を満喫しながらツーリングし、曲がりくねった道を計34km走行した。







ツーリングの途中ではオーナーがピクニックを行い、その後は審査員にそれぞれ車の説明をする時間が設けられた。コンクールデレガンスが開催される限り、そこにはいつも審査員が必要であるわけだが、記念すべき第一回目の審査員として招待されたのは、ペブルビーチ・コンクールデレガンスの総裁を行うサンドラ・バトンであった。ピニンファリーナのデザイングループチーフを務めていたロレンツォ・ラマキオッティや、元F1ドライバーのティエリー・ブーツェンも出席した。


3日目には、モンテカルロ・カジノテラスでの車両展示やパレード、審査員特別賞が選ばれ、ヌッチオ・ベルト―ネが手がけた伝説のショーカー、1970年 ランチア・ストラトス・ゼロに授けられた。47台にラインナップした中で最も古い車両は、プラン・ソレイユ カテゴリーを授賞した1914年 メルセデスベンツ 28/95 パエトーンだ。


最終日は、授賞式のため午前11時のモナコ公園に全車が集まった。アワードは9つのカテゴリーが用意され、それぞれの授賞者はモナコ国王の宮殿に招かれるという機会を得たのであった。

授賞車一覧
Category Plein Soleil  
Car No.1 1914 MERCEDES 28/95 PHAETON  


Category Route et Circuit
Car No.10 1949 FERRARI 166MM SPYDER DA CORSA 



Category Dans le Vent
Car No.16 1929 MERCEDES BENZ SSK DROPHEAD COUPE 



Category Bella Macchina
Car No.23 1937 ALFA ROMEO 8C 2900 B COUPE 


Category Grandes Routières
Car No.30 1939 TALBOT LAGO T150C SS COUPE  


Category Dolce Vita
Car No.35 1954 SIATA 208 S SPYDER 


Category Vitesse
Car No.40 1996 McLAREN F1 


Category Solitaires
Car No.44 1989 FERRARI MYTHOS 


Category Princes, Princesses et Chefs d’Etats
Car No.45 1936 STOUT SCARAB 


Jury Special Prize
Car No.43 1970 LANCIA STRATOS ZERO 

オクタン日本版編集部

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