1953年に祖父がゴール出来なかったモンテカルロ・ラリーに挑戦!│そこで得た経験とは?

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デイヴィッドも、コ・ドライバーのアトワルもレースの経験は豊富だが、ラリーに出場したことはなかった。"これはヒストリックラリーの中でもトップレベルだね。なんと言っても、4000ポンドでラウノ・アルトーネンと戦うことができるし、ラニョッティのことは抜かしたんだ!"とデイヴィッドは興奮を見せた。

2人はドライバーとナビゲーターを2時間ごとに交代して行ったが、フランスに着いたところから厳しさが見えてきた。"30時間、山道を越えてきたんだ。そして更に24時間経って、はじめてのスペシャルステージ、レギュラリティーに到達した。正直、それがどういうものなのか理解していなかったんだ。勝手に他の車をどんどん抜かしてスケジュールよりも早く着いてしまったら、ペナルティで9000ポイントも課せられてしまったんだよ!"



"色々な車が参加していたよ。モレッティにサーブ、シトロエンCXとかね。どの参加者に話しかけても良い時間を過ごすことが出来た。誰もどこでゴールするかなんて気にしていないんだ。彼らにとって、トルクのある車を買って、勝とうとすることに意味はないようだったね。そこにあるのは、競技することの楽しさだけなんだ。毎日違う風景を見ることが出来るし、計14のステージでは長距離ドライブも出来る。モンテカルロに戻ると、まだ2ステージ残っているけれど、シャンパンとメダルが与えられるんだ"

"22時にコル・ド・チュニーリをスタートして、モンテカルロには朝の3時に到着した。早く着くとペナルティが課せられるから人がいない周辺をぐるぐるしたり、街に停めて写真を撮ったりした。そしたら、良い写真が撮れるようにと、警察ですら違うところにパトカーを移してくれたんだ。最後にはたくさんの人に囲まれてフィニッシュを果たしたよ"

今回、デイヴィッドははじめてラリーを経験した身であったが、もしチャンスがあるならば色んな人に経験してもらいたいと勧める。そして、こう言葉を残した。"祖父のラリープレートと共にゴールした瞬間はとても感動的だった。ラリーには参加費が必要だけれど、お金には代えられない圧倒的な価値があるよ" 

Words: Glen Waddington 訳:オクタン日本版編集部

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