「フェラーリ・テスタロッサでサハラ砂漠を冒険したい」と言われた時のこと

octane UK

ある日、私はオフィスで"頭がおかしいのか?"と声を張り上げた。同僚のハリーが、彼のテスタロッサでサハラを旅したいと提案してきた時のことだ。聞いた瞬間はとんでもないことだと思ったが、一度冷静に考えてみた結果に出た言葉はこうだった。"素晴らしいね!一緒に行っていいかい?"

20年以上前、リチャードという人物がフェラーリ512Mでサハラを旅するという似た企画を行っていた。その時はファクトリーのサポートを受けて遂行されたが、今回ハリーと共にするのはナビゲーターとフリーランスのフォトグラファーと、ラストステージではオクタンスタッフが1人取材に行っただけだった。メカニカルサポートもいなかったのだ。

もちろん、ハリーはこの旅を成功させた。トラブルは何も無かったかと言われれば、ノーとは言えない。しかし、その場で修復できないようなことは何も無かったのだ。テスタロッサによくある不具合、といった程度であった。クラシックカーで長距離で走るというのは、常に不安が伴うことであるが、トラブルを経験すればするほど、自分で何とかできるスキルが身につくのだ。クラシックカーにおいて、だいたいの故障は走らせすぎという理由よりは、走らせなすぎという理由からのほうが多い。

決して根拠なくこれを言っているのではない。昔、所有していたシトロエンSMを、とてつもない距離走らせたことがあったのだが、それ以来調子良く走るようになったのだから。

David Lillywhite

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