カーデザインの歴史に残る1台にカスタム?│ワゴンタイプになったラゴンダ

RM Sotheby's

ウィリアム・タウンズが手がけたアストンマーティン・ラゴンダは、1970年代以降のデザインを象徴する1台である。発表された当時は独特なスタイリングに評価が分かれたものであったが、現在はその時代のデザインにおいて重要な役割を果たしている。12年間のプロダクションラインで、645台のみ製造された。特に貴重なのがインジェクション仕様のシリーズ3で、1年間のみで計85台が製造された。





この1台は新車当時、スイスに住むデンマーク人が購入したもの。アストンマーティン・ラゴンダはすべて受注生産であったため、最初のオーナーはカクテルセット、テレビ、テーブル、ラム毛皮のラグなどラグジュアリーに仕上げるために付けられるものは全て付けるようにオーダーしたのだ。車が完成すると、1人でニューポードパグネルの工場まで行き引き取って帰ってきたそう。残されているファイルには、その時の写真も保管されていた。



最初のオーナーはラゴンダをとても大切にしていて、2006年まで所有していた。その後はスウェーデンのオーナーのもとへ渡り、現在のシューティングブレークボディへカスタムが施された。DB5やDB6にもあったボディカスタムを、ラゴンダにもしたいという思いだったという。



オリジナルのデザインは可能な限り残すようにプロジェクトは進められ、見事に元の姿を保持したままシューティングブレークの姿へと変えられた。このプロジェクトはスウェーデンのテレビでシリーズ化され放送されていた。カスタムを依頼したオーナーは、車へのこだわりが強く、完成まではかなりの時間がかかったとのこと。8月のオークションへ出展され、推定落札価格は約1500万円となっている。

オクタン日本版編集部

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