世界中から1万台のシトロエンがフランスに!│100周年記念イベント現地レポート③

Photography: Tomonari SAKURAI



会場で目立ったモノの中で印象的だったのはFFを活かして後ろを拡張したモデルが多種多様集まっていたこと。DSの救急車にはじまり、ロシアからの参加のCXはキャンピングカー。これでキャンプしながら数日かけてここまで来たのかと思うと感動がこみ上げてくる。キャリアカーに改造されたモノなども目を引く。このロングホイールベースのパイオニアとも言うべきピエール・ティシアーによるモノも多く見かけた。
 
最後にここで展示された未来のシトロエンが展示された。ジュネーブショーで発表されたAMIOne。これは小型で、正にパリの駐車事情を表したようなアーバン・モビリティと都市での使用目的をコンセプトとしたモデルだ。


アーバンモビリティをメインコンセプトしたコンセプトカーAMI ONE

もう一台は5月に発表されたばかりの19_19。1919〜2019の100年のシトロエンの歴史と経験を持って今見えるシトロエンのビジョンを具現化したモデルだ。100%エレクトリック。30インチのホイールはミュシュランでは無くグッドイヤーとの共同開発。SUVの用に車高が高い割には車内は低く、ポルシェ911を意識したようなサイズとなっている。テクノロジーの結晶のようなコンセプトカーから、これからのシトロエン100年が見えてくるだろうか?



シトロエンの最新のコンセプトカー19_19。30インチという巨大なホイールと高い最低地上高からAMI ONEとは逆に都会を飛び出し何処にでも走って行けると言うコンセプト。
 
シトロエン指導の下ヨーロッパ中のシトロエンオーナーが、その歴史を築いてきたラ・フェルテ=ヴィダムに集結した7月の週末。およそ6万人がシトロエンの100年をどっぷりと楽しんだのだ。広い敷地にびっちりと並べられたシトロエンたちを歩いて見て周るのは、夏の日ざしもありヘトヘトになるが。

それでも、お!こんな2CVが!なんだこのDSは!?などと気がつけば一息入れる間もなく歩き周っていたのだった。シトロエンと、そのオーナーたちの歩んできた100年を自分の足で辿ったのかもしれない。


そういえば20年前の80周年記念はパリのルーブル美術館でシトロエンの過去のコンセプトや、当時のパブリシテ(広告)などを展示してシトロエンの色を紹介していたのを思い出した。100年のそんなシトロエンの軌跡もまた見てみたいと思った。

文:櫻井朋成  写真:櫻井朋成

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