デル太とわたし⑦│デルタ新車当時を知り尽くす重要人物のインプレッション!

Photography: Kazumi OGATA




1987年生まれの愛車、デル太(デルタ4WD)もガレーヂ伊太利屋で輸入された1台で、11月19日に来日。現在、ガレーヂ伊太利屋代表取締役社長を務める勝田聡さんが、入社して間もない年にある一人の社長へ販売したデルタであった。当時、カラーなども手書きでひとつひとつ記録されていた管理表から分かったことだ。

勝田さんは、「その日のことをよく覚えているよ。日曜日にショールームへやってきてね、秘書の電話番号を置いていって...」と話してくれた。この社長は、デルタ好きで歴代モデルすべて手にしていたそう。愛車の歴代オーナーというのは、心のどこかで密かに興味を抱いてしまうものだ。ちなみに、二人目のオーナーはその秘書をしていた男性であったという。



デル太のそんな歴史を知り、“それならば!新車当時のデル太を知る勝田さんに乗ってもらいたい!欲をいえば、当時の試乗コースを!そして、横に座りたい...”と思い、わがままを言いつつ実施していただいた。かつてのガレーヂ伊太利屋ショールームがあった等々力を通過し、第三京浜を走る。今回は都築で降りて、綱島にあるガレーヂ伊太利屋のパーツセンターも訪ねた。エアコンはガスが抜けていて効きが良いとは言えなかったが、そんなことにくよくよしていられないのがデルタライフ。



私はまだデルタ4WDを街中で見たことがないのだが、ガレーヂ伊太利屋にはよく整備に入庫されるそうだ。それもあり、勝田さんはデルタを運転する機会が多いため、私が運転している時に起きるガタガタ感は全く感じない、“さすがプロだ...”と何度も思わせられた。

走りのインプレッションを恐る恐る聞いてみると、「特に問題なさそう。ブーツは一度ちゃんと見たほうが良いね。あと、タイミングベルトはこまめにチェックしなきゃだから気を付けて。当時は2万kmで交換が普通だったから」と。今のところは、大きなトラブルはなさそうでほっとした。インテリアも良いほうとのこと(※綺麗なわけではない)。最近、ウィンカーが突然猛スピードでカチカチなりはじめるという事象が起きていた。それについて相談したところ、「玉を自分で取り出して綺麗にすれば直ると思うよ」とアドバイスをいただいたのでやってみようと思う。ターボメーターは怪しい動きを見せるものばかりで、これについても不調(ワイヤーが伸びている)のサイドブレーキ同様、直したほうが良いとのこと。



嬉しいことに、新車を知る人だからこそ分かるデル太のオリジナルカラーを発見することもできた。ガンメタリックカラーが残っているところを見つけて、「これがもとの色だよ」と教えてくれたのだ。感動ひとしお。どんな色だったんだろうなあ、とモヤモヤしながら乗り続けてしまうところであった。



ガレーヂ伊太利屋のロゴの下で車を置いて撮ってみたら、これはなんとも良い絵になる。この中には一体どんなお宝が潜んでいるのだろうか.... それは次回のお楽しみ。





ガレーヂ伊太利屋公式サイト

オクタン日本版編集部

無料メールマガジン登録   人気の記事や編集部おすすめ記事を配信         
登録することで、会員規約に同意したものとみなされます。

RECOMMENDEDおすすめの記事


RELATED関連する記事

RANKING人気の記事