クラシックカーのコンクールを見にイギリスへ行ってみた│実際の雰囲気は?

Octane Japan



5分ほど歩き、ハンプトンコート宮殿の大きな門をくぐる。コンクール初日は到着したら、まずコンクールのメディアデスクへ向かった。爽やかな若い男性スタッフが迎えてくれた。「グッドモーニング!オクタンジャパンの人だね。一人で来たの?このバンドを腕に付けてね。これは3日間使うから取っておいて。そこを引っ張れば簡単に付け外しができるでしょ。パンフレットはこれ。会場はあっちだから向かってね。車はこれから到着してくるはずだよ」と。

言われた通りにバンドを付けて中へ進んでみると、畑やバラ庭園、迷路もある。肝心のコンクールが開催される場所は、宮殿の裏にある大噴水庭園だ。宮殿の裏であるから、結構な距離がある。しばらく歩いていると、同じバンドをした人たちが小さな門周辺で並んでいるのが見えた。ちょっとコワそうな警備スタッフが、"もうすぐで開門になるからちょっと待って。まだ中には入らないで"とカメラを持ち、ソワソワした記者たちをなだめていた。



私も大人しく待っていたら、周りの現地記者たちが物珍しそうに見てくる。アジア人は私だけであったし、ましてや20代前半女子が一人でいるから不思議に思ったのだろう。そうすると、近くにいた70代であろう白髪のカメラマンが「どこのメディアなんだい?」と聞いてきた。"オクタンジャパンです"と答えると、「ああ、オクタンね。イギリスが元の雑誌だもんね。何年務めているの?」などと会話が繰り広げられていった。キャリアを聞くのは外国らしいなと感じた。

「それにしても背が高いね!僕が思う日本人のイメージとは違うよ」と近くにいた他のおじさん記者に言われたりも。高いといっても、170cm程度であるしそこまで高身長だとは思わないのだが、日本人のイメージはまだそうなのかと学ばせられたものだ。



コンクールが開門され、中に入ると歴代ジャガーがずらりと並んでいる。照りつける太陽の下であったからか、Eタイプはエンジンルームを開けてあるものが多く見られた。中に進むと、庭園の名前通り大きな噴水がある。地面は薄茶の砂利のような感じ。コンクール中は見かけなかったが、この庭園にはいつも馬がいて乗馬もできるそうだ。



1日目はメディア向けの日、2日目からは一般公開。普通に歩いていても、「どの車が一番好き?」と聞いてくる人もちらほらいる。並んでいる車は厳選された素晴らしいものばかりだが、いる人はみんなとてもフレンドリー。ステリングもクラッチも、相当重いであろう車を、小柄な女性が悠々と運転している姿には憧れを覚えた。


ジャッジマンたち。

はじめてのコンクール1日目を満喫し、ホテルへ戻って腕のバンドが付いたままであることに気付いた。取ろうとすると全く取れない。どうやら、うまい具合に中で繊維が絡まってしまっているようだった。無理に取ろうとしすぎてかなり絞まってしまった。このままでは血が止まりそう... ハサミを探したが見つからない。キッチン付きのホテルであったことが幸いで、ナイフを発見した。付けて眠りに落ちるわけにもいかないので、そろりそろりと切ってみる。無事に切れた...。

けれど、またバンドはもらえるのだろうか... 明日は5000円くらいの入場料を払わなければかな... などと不安に思いながら1日目は眠りについた。結果はいかに...?

< 第二弾へ続く > 


(編集部:星野)

オクタン日本版編集部

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