ピレリがSUZUKA 10 HOURSに4年間のタイヤサプライヤー契約を締結

Pirelli

長らく「鈴鹿1000km」として夏の鈴鹿サーキットを盛り上げてきた耐久レースが、「SUZUKA 10 HOURS」に生まれ変わったのは2018年のこと。それまでのSUPER GTの中の一戦だった鈴鹿1000kmと異なるのは、インターコンチネンタルGTチャレンジ(IGTC)の一戦として位置づけられていることである。

IGTCに参加する世界8メーカーのGT3マシンと、SUPER GTのGT300マシン、スーパー耐久のST-Xクラスのマシンが参加可能ということで、マニュファクチャラー数は13、チームは11の国と地域から、ドライバーは22の国と地域から参戦するという国際色豊かな耐久レースとなっている。



8月25日に決勝が行われた2019年のレースではAudi Sport Team WRT のドリス・バンスール、ケルビン・ファン・デル・リンデ、フレデリック・ヴェルヴィッシュ組がアウディ R8 LMSで275周を走行し、勝利を勝ち取った。序盤はBMWがレースをリードしていたが、アウディがアンダーカットによりトップに浮上。

その後、アウディはワンツーフィニッシュを狙うがトラブルによりワンツー達成はならず、2位にはメルセデスが入った。3位はAbsolute Racing のポルシェ、つまり表彰台には異なるマニュファクチャラーが並んだことになる。


同大会のタイヤサプライヤーは、2018年の開催初年度からピレリが務めているが、今回、さらに今後4年間独占的にタイヤを供給する契約を新たに結んだことが発表された。今年の大会はフリー走行と決勝時の天候やコンディションが異なっていたことにより、タイヤに関する知識とドライバーの経験が勝負を大きく左右した。通常のレースでピレリのタイヤを使用している海外勢の方が有利に働いたといえるだろう。

しかし、今後4年間継続して供給されることで、国内勢もデータを蓄積し、さらにタイヤをうまく機能させていくことができるに違いない。




ピレリ サーキット・テクニカルマネージャー マッテオ・ブラガのコメント:

「ピレリ P Zero DHD2 タイヤは、昨年に比べてやや涼しかったコンディションの下、世界で最も難しいサーキットの一つであるここ鈴鹿において完璧に期待に応えることができました。ドライバーは、ひとつのミスも許されない鈴鹿での過去の経験を活かして、タイヤの性能とデグラデーションの適正なバランス見出していました。上位マニュファクチャラーは、緊迫した戦いについてはもちろん、どのタイプのマシンにおいてもタイヤがうまく機能したこと強調しています。また、今回発表された、鈴鹿 10 時間における今後 4 年間のタイヤ供給契約は、ますます重要性を増しているアジア地域における GT レースと豊かなモータースポーツの伝統を有するプレステージカーメーカーへ向けたピレリのコミットメントを示しています」

オクタン日本版編集部

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