日本では正規販売されなかったスバルの「やんちゃ坊主」│今が買いどき?

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ごつごつして強そうで、実用的かつ楽しいピックアップトラック。このスバル・ブラットは最近のクラシックカーマーケットでカルト的存在になっている。

農家の人々は、ブラットが登場したときからあがめる存在としてこの車を見ていた。タフで信頼できるだけでなく、4輪駆動であるためオフロードでも大活躍する。価格も高くなく、完璧な1台として特にアメリカでは人気を集めていたのだ。

ブラットは中型サルーンであるレオーネをベースとしていて、シボレー・エルカミーノを彷彿とさせる見た目は今でも渋い存在感を漂わせている。“ブラット”という名は、“やんちゃ坊主”を意味する言葉でもあるが、“Bi-drive Recreational All-terrain Transporter”を省略したものだ。

1978年に発表され、スバルにとって大きな成功となった。1.6リッターのフラットフォーエンジンを搭載しており、決して速くはないがオフローディングも難なく走れることは大きな魅力であった。

当時、アメリカでは"チキンタックス"と呼ばれた、ライトトラックに25%の高額な課税をするという制度があったため、荷台は現地で付けるという手段が取られた。また、イギリスにおいても、長く所有できる1台として農民に愛された。このブラットがあったからこそ、現在でもスバルは農家などの人々に選ばれるブランドとなったのである。

1981年にはフェイスリフトがされ、1983年にはターボチャージオプションとオートマチック車も登場した。1987年にアメリカへの輸入は終了したものの、他の国では1994年までこぞってブラットを求めていたのであった。日本では正規販売されることがなかったというのが不思議なことだ。

最近では、イギリスを筆頭に再び注目の的となっているがブラットの歴史を作り上げたのは間違いなくアメリカであろう。ロナルド・レーガンは1998年まで自家用車としてブラットを所有していたそうだ。コレクターからも人気を博す存在となってきている。

Words: Matthew Hayward

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