刺激的なデザインへと発展していったアメリカの市販車

octane UK

1950年代初頭、アメリカの多くの小規模メーカー同様、パッカードは窮地に立たされていた。しかし、1954 年にインディアナ州サウスベンドのスチュードベーカーと合併すると、短期間ながらも状況は好転したかに見えた。戦後アメリカの消費者の無尽蔵な活力を反映して、市販車は史上まれに見る刺激的なデザインへと発展していく。クロームとテールフィンを惜しげもなく盛り込むそうしたモデルのベースを築いたのがパッカードだった。

この1955年カリビアン・コンバーチブルは、352cu-inのV8エンジンとATを装備する。「しっかり古艶が出た」状態で、使い込まれた味わいは素晴らしいが、近くで見るとかつての輝きは薄れている。ボディはホワイトジェイド、ファイアーオパール、オニキスの3 色で、内装のレザーは朱と白の2色。1955年式は500台のみ製造され、販売価格は5932ドルで、オプションはエアコンのみだった。また、従来の直列8気筒エンジンが1955年式からV8に変わった。
 
このカリビアンは不足パーツもなく走りも万全だが、落札額は2万9120ドルと格安だった。今後も、1950年代の車が安く手に入る傾向は続きそうだ。特にこうした限定生産モデルを購入するなら、今がチャンスである。
 
クロームをふんだんに使った派手なモデルは、レストアが恐ろしく高くつく場合もある。しかし、新品同様にレストアされた1台を探しているのでなければ、3分の1の金額でこうした車を手に入れて、乗って楽しむことが可能だ。

編集翻訳:伊東和彦(Mobi-curators Labo. ) Transcreation: Kazuhiko ITO (Mobi-curators Labo.) 原文翻訳:木下 恵 Translation: Megumi KINOSHITA

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