フェラーリ乗りの宝島、発見?! │ナカムラエンジニアリング

フェラーリ専門のスペシャルショップとして有名なナカムラエンジニアリング、クラシックモデルを中心に日本全国から跳ね馬の入庫する奈良のファクトリー。その裏の倉庫に、フェラーリマニア垂涎の"宝島"を発見した。

ナカムラエンジニアリングの"宝"は何か。もちろん一番大切な宝物といえば、入庫するユーザーの跳ね馬たち、であろう。何しろナカムラエンジニアリングの存在意義は、日本の跳ね馬たちすべてにマラネロクオリティの提供を目指すことを理想としているからだ。
 
その次に、熟練の職人技とそれをサポートする機器や施設である。長年に渡ってフェラーリをメンテナンスしてきた知見と経験こそがユーザーに提供できる最も大きな財産だ。


 
そして最後にオーナーである社長の中村一彦本人のフェラーリ愛、といったところか。中村氏のフェラーリ愛、否、エンツォ愛は熱い。熱過ぎる。それゆえ、最近では写真をご覧いただいても分かる通り、クラシックフェラーリの入庫も増えてきた。ここまでは、これまで何度も本誌で紹介してきた内容である。
 
この号のリポート内容を相談するため、というか、筆者も今、ひとりのユーザーとしてナカムラエンジニアリングに跳ね馬を預けているので、そのチェックも兼ねて訪れた際、たまたま純正パーツの話になった。「テスタロッサのマフラーとか、もうなかなか無いよねぇ。どうしようか」わがテスタロッサには一世を風靡した有名な社外品が入っていたので、それをノーマルに戻そうという話だった。マーケットでは見つけることができなかったので、中村氏に相談してみたのだ。「そんなん、うちにあるよ」
 
在庫で持っているという。聞けば、かなりの純正パーツをストックしているらしい。それは宝の山じゃないか。見せて欲しいと頼んでみれば、でるワでるワ、ここに挙げた写真はそのほんの一部である。


 
小さいものはエンブレムから、大きなものならウィンドウの類まで。なかにはF40LM用のパーツまであって、1970〜90年代あたりの跳ね馬パーツならすべて揃っているんじゃないか、と思うほど。実際には、無い部品ももちろんあって、けれどもそれだって国内外のネットワークを使えば、たちどころに入手できる。この日も、330GT用のパワーステアリングユニットが海外から届いていた。


これを宝の山と言わずして、何と言う? 試しに並べてみてくれる、と軽くお願いしただけで、これだけのパーツが揃ってしまった。いったい、どれくらいの価値があるのだろうか。ほとんどすべてがマラネロの純正パーツであった。 
 
これでもかなり少なくなったのだという。近年、フェラーリの純正パーツも、その車体の相場上昇に伴って、急激に価値が上がってきた。マラネロからの蔵出し価格も、生産から時間の経ったモデルほど年々引き上げられる傾向にある。今のうちに買っておかねば、というユーザー心理もあってか、ナカムラエンジニアリングのストックパーツも市場に出せばすぐに売れてしまうらしい。
 
中村は、自社ファクトリーに入ってきた跳ね馬にしかストックパーツを出さない、なんて度量の小さいことは言わない。困っているユーザーがいれば、パーツを出すことも厭わない。けれども、そうした純正パーツにしたところで、熟練の職人が扱ってはじめて、その真の価値を発揮するというのもまた事実であろう。
 
困ったときのナカムラエンジニアリング。フェラーリユーザーの駆け込み寺である。

問 ナカムラエンジニアリング
〒639-1103 奈良県大和郡山市美濃庄町271-13
TEL:0743-54-6400
https://www.nakamuraengineering.com/

文:西川 淳 Words: Jun NISHIKAWA

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