世界に1台のアートビートル?│ハンマーだけを使って作られた可憐なフレーム

RM Sotheby's

フォルクスワーゲンとメキシコの関係は、VWがラテンアメリカマーケットで好調であることを気付いていたことも影響し、1960年代から良いスタートを切っていた。

1968年 夏にはメキシコシティで第19回目となるオリンピックが開催されたことで、経済が活発になり、雇用も増えたために車を必要とする人々も自然と増えた。それに合わせ、VWはメキシコでのさらなるマーケット拡大を狙っていた。街に出ればビートルを見ない日はない、というほどメキシコ全土でポピュラーな車となっていた。オリンピックプロモーションの一環として、VWは錬鉄で作られたビートルを製造し、メキシコツアーを行った。そして、その1台は重要なアイコンとして保存されていた。



数年後、手がけたアーティストであるRafael Esparza-Prietoは再度、錬鉄を使用したビートルを製造するように依頼され、フローラルに依頼されているこの1台を作りあげた。驚くことに、ハンマーのみを使って2600の渦巻きが叩きあげられた。 このレースのような可憐な1台は、1970年 ビートルのシャシーをベースにしておりパワートレインやインテリアも基本的なものは変わらない。ラジオもちゃんと備えられている。





完成すると、カリフォルニア州のあるレストランで展示することとなり、レストランと街をつなぐシャトルとしても使用されていたそうだ。ビートルのスタイリングは失わずに、繊細なクラフツマンシップが注ぎ込まれている作品だ。実働可能であるが、“アートカー”として保存していくべき1台であるといえる。

9月30日にアメリカにて開催されるオークションへ出展される予定で、推定落札価格は約400万円~600万円となっている。

オクタン日本版編集部

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