ユタ州で発見されたシボレーのスモールブロックV8エンジン

1950年代、GMはアメリカ各地でモーターショー"モトラマ" を開催し、最新の"ドリームカー" を展示すると、ショーの閉幕と共に廃棄を命じていた。この造った端から捨てる方針のせいで、オールズモビル・ゴールデンロケットやGMCリュニベルセルなど、素晴らしいコンセプトカーの数々が永遠に姿を消した。
 
幸い、GMには指示を聞かない頭のよい社員(あるいは怠け者)がいたお陰で、辛くもスクラップを免れたコンセプトカーもあった。たとえばキャデラック・ラサールIIロードスターやシボレー・ビスケインXP-37だ。この2台と同じく1955年のモトラマを生き伸びたのが今回オークションへ出展された品である。

これは、機械に詳しい客を楽しませるために造られた、エンジンの可動カットモデルだ。それも、ただのエンジンではない。やがて世界で最も成功を収めることとなるシボレーのスモールブロックV8である。
 
一緒に展示された他の4個の模型と共に、最近ユタ州で発見された。数十年前にこれを廃棄したシボレーは、買い戻してレストアすると、なんと再び手放したのである。
 
5個の模型セットは新たな管理人を求め、8月3日にアメリカのハリスバーグで開催されたミカムのオークションに登場した。

オクタン日本版編集部

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